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Erwin Komenda

Car , THINK

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車の PORSCHE ポルシェは皆知っている。そして、その名前はフォルクスワーゲン、あのビートルの設計者であるポルシェ博士の名前なんだってのはおなじみと思う。

でも、フォルクスワーゲンからポルシェまで。その「ボディ」をデザインしたのは誰かと問われて、知っていると答えられる人は、すっごく.....な人である。

その人物は Erwin Komenda(エルヴィン・コメンダ)という。

もう古本になってしまったが、1985年に Conran Octopus からでていた STEPHEN BAYLEY著の [THE CONRAN DIRECTORY OF DESIGN] でそれを発見したのだ。永年のワーゲン者、356者としてはうかつであった。

DIRECTORY とある通り、AからZまで人名、固有名詞とデザイン用語が並び、「モダン・デザイン」の全てを網羅しているのだ。コルビジェのような巨匠から、これをデザインした人がいるんだ、というような事例まであるのだ。ドイツコダックのカローセルをデザインしたのが、Hans Gugelot という建築家だってことまで知ってしまうのだ。Erwin Komenda もそんな感じで知ったのであった。

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その[E]のページに、1949年型の PORSCHE 356 の写真があり、そこで Erwin Komenda という人物の名前を教えられたのだ、

Erwin Komenda は1904年にオーストリアに生まれる。

1931年から Dr.Ferdinand Porsche ポルシェ博士の元でボディ・デザインを担当する。Auto Union のレーシングカー、そしてフォルクスワーゲン、戦時中はキューベルワーゲンシュビムワーゲン、戦後はポルシェ博士の息子、Ferry Porsche と PORSCHE356、彼が1966年(早すぎる死)に亡くなるまで。PORCHE 911 に至るまでのポルシェのボディデザインを率いてきたのだ。

彼のその時代、彼は空力的デザイン、流線型デザインの先頭を切ってきたのだ。
彼の取得した特許を一覧するだけで、いわゆるデザイナーという皮相な意味ではなく、Erwin Komenda が偉大なエンジニアとしての自動車設計者であることが理解できるのだ。

昨年、生誕100年を記念して、すばらしいウェブサイトが作られている。
彼の伝記、彼の成した技術的成果、その全てがある。リンクのページは一つのディレクトリーとして貴重である。

Erwin Komenda Porsche Designer: Homepage

僕の好きな車、この akis's STOCKTAKING に登場してくる車の全てが、彼の設計だったのにはびっくりしたのである。


VW.GIF
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Posted by 秋山東一 @ March 14, 2005 06:31 AM
Comments

私もErwin Komenda氏が356のデザイナーであると、はっきり認識していなかったので、356者としてはうかつだったことになりますね。
あらためてポルシェや356関連の内外の書籍を確かめてみましたが、彼の扱いについては誠に不揃いなのです。
ポルシェ博士ことフェルディナント、息子のフェリーがメインで活躍していたため、公平な扱いでその役割を公開するのが難しかったのかもしれません。
日本語に翻訳されたフェリー ・ポルシェの著書「ポルシェ—その伝説と真実」では、1931年、正式な会社として出発した時の記念写真に、ボディーワーク担当としてErwin Komenda(アーヴィン・コメンダと訳されています)氏がフェリーと並んで写っています。しかし、まだ家内製に近かったポルシェ社では、木型板金工のフリートリッヒ・ウェーバーのほうが表だって活躍した時期もあったようで、ハンドメイドで完成した最初の「タイプ356」は、アーヴィンのドローイングであったにもかかわらず、フリートリッヒの名前の方が大きく扱われていたりします。
自動車工業の発展に伴い、車のデザインの役割が大きく変化したことで、彼の成し遂げた仕事への評価が再認識されているのかもしれません。
アーヴィンがポルシェ社のエンブレムをデザインしていたとは、これまでとは違った角度からポルシェ社のことを再認識できました。

Posted by: 栗田伸一 @ March 14, 2005 03:19 PM

今日もこれで元気良く仕事できそうです!実車を持っていないポルシェファンにとっても、これはたまらない内容です。前回の記事ではErwin Komendaのことも教えていただき、「すっごく...な」人のエッセンスをちょうだいできたと、内心うれしくてしかたありません。

Komenda氏の功績はもっと他の人にも知らせたいですね。教えていただいたサイトも覗いてみました。なかなかかっこいいです。今夜あたりまたゆっくりサイト全体を読もうと思っています。

当該のご本、カローセルのデザイナーまでわかってしまうとのこと。私も僭越ながら手元に置きたいくらいです。

(Erwin Komendaはドイツ語読みだと、エルヴインになるかもしれません。ロンメル将軍も本国ではエルヴィンと呼ばれていたように記憶しています)。

シュビムワーゲンのお写真、すごく気に入ってます。

Posted by: eirakusan @ March 14, 2005 11:01 AM