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クルマの広告

BOOKS , Blog , Car

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クルマの広告―大人のための絵本
ロング新書

著者: 西尾忠久

ISBN: 978-4845408139
出版: ロングセラーズ
価格: 950-円 (税込)

masa さんの「Kai-Wai 散策」のエントリー「ブログが上手くなる本」で本書を知ったわけなのだが。「クルマの広告」と「ブログが上手くなる」のが.......どうして.......なんだか分からぬまま手にしたのだ。

本書の著者西尾忠久氏といえば美術出版社からでていた「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」の著者として著明な方であるが、あの masa さんと町内会でご一緒とは考えもおよばなかった。

まぁ、それはともかく、すぐに.........なるほど、なのであった。

本書の変わったところは、目次が索引といっしょになって一番最後に付いているのだ。


目次・索引
【この本の愉しみ方の一つ】
【カラー・ページ】
【全姿を見せないで】
【不格好】
【省資源】
【人格化】
【使用前・使用後】
【水遊び】
【あれこれ】
【シンプル・フレイズ】
【巻末解説に代えて】

本書は、あの名著として誉れ高い「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」の復刻というべき意味を持っていたのだ。

美術出版社の「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」は1963年刊行、私は芸大の学生時代に手にした本(今でもどこかにあるはずだが)であった。日々、飽くことなく一頁一枚の広告を眺め.....読み、そして「広告キャンペーン」よりも「フォルクスワーゲン」に大いに興味をひかれていったのであった。
それは、私にとって、実際に二台の VW Beetle に乗ることとなり、356 にまでいたり、「フォルクスワーゲンみたいな住宅を作りたい。」と言わしめ、フォルクスハウスへとつながっていったのであった。もちろん、その流れが、今の BeV Standard であるのである。

「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」は、Beetle と同じように、その歴史的な役割を終え.......たかも知れないが、「クルマの広告」として........それも「大人の絵本」としてよみがえったのである。
氏は冒頭の「この本の愉しみ方の一つ」に書いている「.........ブログを発信している方の、文章見本のつもり.......」と書かれている。

VW Beetle が街中に溢れていた時代を知らない方にも、ブロガー.......も必携の本なのである。


追記 081219

本書刊行記念というわけではないが、私が VW で使っていた工具を、これから VW enthusiast たらんとしている LoveGarden の cen さんにお送りした。

 ● aki's STOCKTAKING: HAZET 771-19
 ● PATINA LIFE in LoveGarden : 今、再び,VWに溢れて欲しい!


Posted by 秋山東一 @ December 19, 2008 06:37 AM
Comments

秋山街道の話はAki様のブログで訊いても仕様がないですよね。
失礼しました。西尾さんのブログで訊いてみます。

Posted by: kawa @ January 6, 2009 11:53 AM

こうやって色々な、つての広がって行く所がブログの良い所なんでしょう。
Aki様のブログを見たときには、懐かしいと思いました。
西尾さんのコメントからブログをのぞいてみたら、見た事が無いでも昔と変らない広告が並んでいました。
同じスタイルがその後も続いていた事を知りませんでした。
秋山街道を時々使います。Aki様とは縁が無さそうですが、秋山小兵衛さんと繋がる話でしょうか。

Posted by: kawa @ January 6, 2009 11:40 AM

chuukyuu 様
拙ブログ、aki's STOCKTAKING をご訪問いただきありがとうございます。

ご著作「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」は私にとって、VW Beetle に乗ることになった原点であり、車好きになった原点でもあります。「クルマの広告」はその再来として多くの方々に読んでいただきたい本と思っております。
お目汚しな拙著を masa さんに託しましたが、お目をとしていただきありがとうございます。

お尋ねの件ですが、ここ八王子には多くの甲州出身者がおりますが、私は違います。私は水戸方面からきましたが、お調べいただくような者ではありません。

Posted by: 秋山東一 @ January 6, 2009 08:54 AM

拙編著『クルマの広告』をご紹介いただき、ありがとうございます。
広告畑の方でなく、ちがった分野のクリエイターの方にも読んでいただくことが究極のねらいだったので、嬉しさ、ひとしおです。
masa さんから、『Be-h@usの本』をお借りして、いま読んでいます。
秋山さんたちの息づかいがつたわってくる貴書ですね。

話は変わりますが、秋山さんって、山梨県のご出身でしょうか。秋山小兵衛がらみで、秋山族をしらべておりまして。

Posted by: chuukyuu @ January 6, 2009 07:22 AM

masa さん、どうもです。
ご近所の西尾さんによろしくお伝えくださいまし。私にとって、多くの方々と同じく「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」こそ VW Beetle に目覚めた原点......原典だったのです。

Posted by: 秋山東一 @ December 21, 2008 09:59 AM

昨日の夕方、偶然に西尾さんにお会いしました。その際に、秋山さんのおっしゃっていらした「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」=>「フォルクスハウス」のこと、今回のVW用工具の行き来…などお話しいたしましたが、やはり嬉しそうな表情で聞いてくださいました。…しかし、ブログの時代を、またも実感します(^^;

Posted by: masa @ December 20, 2008 09:50 AM

kawa さん、どうもです。
マクラーレンに憧れた.......というだけですごいけど、「フォルクスワーゲンの広告キャンペーン」を見ていた小学生ってのはすごいなぁ。
なんだか、今、あの頃の VW で走るということ、Fun to drive を思い出しています。

Posted by: 秋山東一 @ December 20, 2008 04:03 AM

ビートル自体を持つ機会はありませんでした。
けれど小学校の同級生の家にも、働き始めた大学の同級生の所にも、長い間身近にありました。
もっと身近だったのは、この本ともう一冊、’フォルクスワーゲン世界を征す’との二冊の本です。
この本がフォルクスワーゲンの、社会の中でのあり方を考えるきっかけになったのに比べて、もう一冊はポルシェ博士の伝記に近い所がありました。
サブマリン707の小沢さとると、フェルディナンド ポルシェ、ブルースマクラーレンの三人に小学生の私は憧れていました。

Posted by: kawa @ December 19, 2008 08:39 PM

yukiりん さん、どうもです。
そのような計画があるとはつゆ知らず、かえって邪魔してしまったようですね。でも、私は........cen さんの計画の応援団なのであります。

Posted by: 秋山東一 @ December 19, 2008 01:43 PM

こんにちは。ご無沙汰いたしております。
この度はcenに立派な物を賜りありがとうございます。
お陰様で、私がこっそりと計画していた「スージーちゃんサヨナラ ドナドナ」計画が吹き飛んでしまいました。(^^;;
古いBeetleは大好きですが、何も心配いらない車…いい響きですね。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。

Posted by: yukiりん @ December 19, 2008 01:09 PM

iGa さん、どうもです。
そうでしたね。吉松翁もその頃ゲットして長い事乗っておられましたですね。
私が、初めて VW Beetle を運転したのは、1970年のヨーロッパ旅行でありました。Herts のレンタカーでアムステルダムからスイスへ、そしてパリまで、ずいぶんな距離を走りました。そして英国一周.... VW Beetle でありました。バタバタと良く走りました。

Posted by: 秋山東一 @ December 19, 2008 10:52 AM

第一次オイルショックの後くらいに"VW Beetle"のブームがあったような。その頃、僕が勤めていた高木事務所の静岡事務所の連中も三人が"VW Beetle"に乗っていたし...。そういえば山中湖の丸格さんで秋山さんとニアミスしましたが、あそこの別荘地でもカタカナ職業の人達の間で"VW Beetle"はブームでしたね。世代的に大人になったら"VW Beetle"を...と云う子供の頃の夢があったのでしょうね...。僕が担当したクライアントもブームに乗って"VW Beetle"を買いましたね...。

Posted by: iGa @ December 19, 2008 10:23 AM

cen さん、どうもです。
Beetle に乗っていた頃を思い出しています。1600cc の奴はめちゃくちゃよく走ったなぁ。今は何も心配いらない車になってしまいましたが.........。

Posted by: 秋山東一 @ December 19, 2008 10:22 AM

akiさん、お早うございます。VW Beetleが街中に溢れていた時代、僕ら若者が手を出し易い最も安い外車であるにもかかわらず、VW Beetleであるという自慢めいた気持ちもあって、みんなが皆、乗っているのだが、Beetleが乗る人を選んでいるかのように、みんなが皆、乗っていない車であった、そんな時代だったような…。

Posted by: cen @ December 19, 2008 09:49 AM