国のない男 | [ BOOKS ] |
国のない男 a man without a country
著者: カート・ヴォネガット Kurt Vonnegut
訳者: 金原 瑞人
ISBN: 4140812516
出版: NHK出版
定価: 1,680-円(税込)
ご存知のようにカート・ヴォネガットは現代アメリカ文学を代表する作家(今もってSF作家なんぞと書いてあるのもあるが)、彼の最新、最後のエッセイ集がこれだ。本人の描いたカリグラフィー(...というのかな)やイラスト(額に入れて飾ってもいいよ、って本人が言っている)、地元の雑誌「In these times」に寄稿してきたコラムに加えて、講演記録等々、いかにもヴォネガットな......一冊なのである。
レクイエム
作者から
訳者あとがき
カート・ヴォネガット作品一覧
相変わらずの過激にしてヒューマンな話、カート・ヴォネガットをたくさん読んできた人も、これから読もうとする人も...読まなくちゃの一冊なのだ。
「........じつは、だれも認めようとしないが、われわれは全員、化石燃料中毒なのだ。そして、現在、ドラッグを絶たれる寸前の中毒患者のように、われわれの指導者達は暴力的犯罪を犯している。それはわれわれが頼っている、なけなしのドラッグを手に入れるためなのだ。」
iGa さん、どうもです。
Blow Jobs なんていう洒落た言葉を知りませんでしたが、これって婉曲な...というより、いわゆる俗語なんだと思います。
知らなかった"Blow Jobs"って、あんな意味もあるんだ。
作者が婉曲に表現したものを直接的に翻訳しなければならないのは、翻訳者の辛いところですね。
app さん、どうもです。
とても面白かったですよ。それに、とても過激で、啓発的な読書でありました。
彼が、なぜSF作家に分類されてしまったのか...彼自身が「「トゥワープ」という言葉をご存じだろうか」に書いていますが、彼は大学で化学専攻で、処女作「プレイヤー・ピアノ」でスケネクタディという実在の工業都市を書いたため、その場所を知らない批評家には近未来ファンタジーに思えたのだろう...とのことです。
出たんですね。読まなくちゃ・・ですね。
話は変わりますが、今年は世界SF大会Nippon2007が日本で開催されるんですね。横浜遠いなぁ、仕事でマトマッタ時間ないし(泣
http://www.nippon2007.org/jpn/index.shtml