建築は詩ー建築家・吉村順三のことば100 | [ Architecture , BOOKS ] |
建築は詩
建築家・吉村順三のことば100
永橋爲成/監修 吉村順三建築展実行委員会/編
ISBN: 4395007627
出版: 彰国社
定価: 1,680-円(税込)
生前、吉村順三が建築思想や設計方法について文章で表現したものは数少ない。
しかし、時折、寄稿したり語った言葉は短く、平易だが、その建築家としての視点は確固としてぶれることはない。単純で明確、どのような建築を、どのように作っていくのか、大いなる示唆に富んでいるのである。
すまい 生活と人の感情
火と水と植物 光と音楽
まち・都市
伝統と近代化
建 築
建築家
建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。 日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。家をつくることによって、そこに新しい人生、新しい充実した生活がいとなまれるということ、商店ならば新しい繁栄が期待される、そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、私は設計の仕事だと思う。つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によってあらわすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないというのは、このことである。「朝日ジャーナル」 1965年7月11日号
きっと秋山さんのところに記事があるからさがそうって思っていたら
さっそくpingが飛んできてうれしかったです。
すごくいい本だと思います。
くらす側にとっても役に立つと思う。
昨日、藝大美術館のミュージアムショップで購入しました。
関東大震災の体験が建築家を志した動機付けとなったとの一文を読み、本当に「耐震強度偽造」問題は「信じられないと」嘆いていられるでしょうね。
Posted by: iGa @ December 2, 2005 11:16 AM本書の監修者の永橋為成氏は尊敬すべき芸大建築科の先輩だが、父君は戦艦大和の砲術長であらせられたとのこと、これだけでも私は尊敬してしまうのである。
終戦時は兵学校の教官をされておられ、永橋さんも江田島におられたとのことだ。