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六角堂

Place , THINK

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芸大の吉村順三建築展の大きな看板、その裏は昔からこんもりとした小さな森で、その中に六角堂がある。
そこには芸大の前身、東京美術学校の創始者、岡倉天心の座像が納められいる。

この六角堂、芸大美術学部の構内にあるためか、その存在自体あまり知られていないようだ。まぁ、芸大の公式ウェブサイトの上野キャンパス案内にものっていないのだから、いたしかたない。

展覧会のオープニングレセプションの際、久しぶりに覗いてみたらライトアップまでされていた。美術館ができてから、それなりに学校施設がオープンになって、外来者に見てもらおうということなのかな。

この六角堂の天心像の背後の鏡板に "Asia is One" の英文が彫られている。それは、天心の著作『東洋の理想』の冒頭に掲げられた「アジアは一つなり」の言葉だ。私の名前、「東一(とういち)」はこの言葉からとられた。

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先日、Kai-Wai 散策の masa さんのご案内で根津・谷中界隈を探検したが、天心の旧居跡は現在「岡倉天心記念公園」になっていた。そこにも六角堂があった。岡倉天心の記念碑といえば必ず六角堂のようだ。

本来の六角堂は、茨城のはずれ五浦海岸の突先にある。それは晩年の天心(でも天心は50才で亡くなっている)の思索の場として作られたものだ。

今、岡倉天心の聖地は六角堂のある五浦だ。六角堂以外にも、天心記念館、天心旧邸、分骨された墓所、内藤廣・設計のミュージアムがある。
天心旧邸の庭には「亜細亜ハ−なり」と横山大観が揮毫した大きな石の記念碑がある。

茨城県天心記念五浦美術館-TENSHIN MEMORIAL MUSEUM OF ART,IBARAKI
茨城大学五浦美術文化研究所

Posted by 秋山東一 @ November 12, 2005 12:13 AM
Comments

もう、そんな昔になりますか。
あの時はクリストのアンブレラを見に行くのがメインでしたが、面白かったですね。
今は五浦も内藤廣のミュージアムもあったりして整備されているようですから、再訪したいですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 12, 2005 12:43 PM

五浦で岡倉天心の六角堂を見たのは1991年10月23日でした。あの遠足も面白かった。
http://madconnection.uohp.com/mt/archives/000032.html

Posted by: iGa @ November 12, 2005 11:55 AM