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ScanDock

MECCANO , iPad/iPhone/iPod

ScanDock_metall_0.jpg+

iGa さんが、Facebook 上でリンクを公開した、iPhone で ScanDock なるお道具が面白いと思った。

昔は今のようにコピーマシンがあるわけではなし……、印刷物を記録しておくには写真でしかなかった。それも銀塩写真で……、写真で撮って印画紙に焼いて……という手順なのだ。

その写真を撮る機械、複写台なるものが使われていたのだ。

今風、iPhone の複写台を作ってみようと考えた。

現在、スキャナーなんぞ珍しいものでもないし、何処でも誰でものレベルで、複写台なんぞの需要があるわけではない。しかし、書籍を拡げてとか、正対写真的に物を撮りたいという時はあるものなんだ。

というわけで、あれにインスパイアーされて、MECCANO(正確には Märklin の Metall )で作ってみた。写真は iPhone を置く頂部である。

ScanDock_metall_2.jpg


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カメラ台を支えるフレームは二本のアングル、二種類の長さのアングルで高さを調整するようにした。これは拡張性というよりもメカノ的な作り方の常道というべきものだ。
二本のアングルの間に面部材を固定して、剛性を作る。内側のブレースも同じくだ。

今回のフレームの勘所は、カメラ台部分のブレースを外側に持ってきているところだ。

台を支えるアングルが偏心しているのは、台の芯とカメラの芯を合わせた結果だ。

ScanDock_metall_3.jpg


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最初は、たまたまあった素麺の空き箱のベニヤ蓋360mm×260mm厚さ4mmを台に使ってみたが、軽すぎて台には向かないのに気がついた。やや歪んでいるのも気に入らなかったのだ。

というわけで、近所のホームセンターを探索、適当な大きさの MDF (medium density fiberboard) を発見……450mm×300mm厚さ15mmで重さも1kg以上もあるのに、価格は380-円也なのだ。

図らずも MDF を研究することになったが、2025立方センチで1212グラム……比重0.6とでた。特に固定することもないようだ。



台と iPhone との距離は370mm、被写体の大きさはB4というところだが、まぁ、A4が適当なところだ。A3となるとカメラ位置が高くなり装置の大きさが……だ。

昔の複写台には照明もセットだった。今風に簡単な LED なんぞを装備させたらどうかと考えている。


追記 120111

Ichiyoraifuku_0.jpg早速使ってみた。←の「一陽来復御守]エントリーの写真だ。

平面である説明書と物の正対写真……は、この ScanDock の独壇場なのである。

aki's STOCKTAKING: 一陽来復御守

しかし、光の当て方を工夫しないといけないなぁ。



Posted by 秋山東一 @ January 11, 2012 02:40 AM
Comments

Bemo さん、どうもです。
JUCIE ……納得です。非破壊自炊?「とりあえず読める」?……もなるほどです。「とりあえず……」が素敵であります。
私の ScanDock も、この JUCIE に最適化したいと思いますです。

Posted by: 秋山東一 @ March 20, 2012 10:40 PM

すいません、アプリ名は"Jucie"の間違いでした。

Posted by: Bemo @ March 20, 2012 09:47 AM

秋本さん

 先日の自炊カメラアプリですが、iPhone にも、"NenaMark"というアプリが出ていました。

 自炊台か三脚が必要ですし、自動ページめくり装置も欲しい。そういえば、Kinect を下向けにして、スタンドで固定すれば、自炊ができるかな。

Posted by: Bemo @ March 20, 2012 09:45 AM

Bemo さん、どうもです。
見てみました。スキャンの画質を問わなければ、それもあり……なんですね。私は、あまりやろう……とは思いませんが。

Posted by: 秋山東一 @ February 19, 2012 10:14 PM

秋山 さん

 最近GIZMODの記事に、「自炊カメラ FlipScanner」という Android アプリの紹介がありました。

 三脚で、Android 端末を固定してスキャンするものですが、なんと、雑誌のページをめくると、自動的に撮影します。iPhone にも似たようなものがあればいいのですが。

 Lego Mindstorms で作った自動ページめくり機能のついた自炊マシンは、Web で見たことがあるのですが。

Posted by: Bemo @ February 19, 2012 11:49 AM

Bemo さん、どうもです。
こういう大きくて剛性が必要な物については、メカノが得意です。
先日、テレビで英国の番組で小さな川に人の渡れる橋をメカノで作るというイベントを美術学校の学生を動員してやっていました。
レゴは、大きくて剛性の必要な物には不向きな面もありますが、ぜひチャレンジをしてみてください。

Posted by: 秋山東一 @ January 11, 2012 01:01 PM

秋山 さん

非常に興味深いものをありがとうございます。

Lego Mindstorms で、作ってみたいです。

Posted by: Bemo @ January 11, 2012 12:27 PM

iGa さん、どうもです。
あなたが Facebook にリンクを公開してくれなかったら、作らなかったと思う……、一番参考になったのは寸法ですね。その位の高さで……というところが、作り出しの切っ掛けですから。
メカノの有様は、まさしくブリコラージュですね。そこにある部品という限界があるから容易に目的に到達できる。そんな感想を FileMaker Pro にも感じていたところなのです。

Posted by: 秋山東一 @ January 11, 2012 11:37 AM

いやいや、iPhoneの 偏心したレンズ位置に合わせ、iPhone を安定させて置けるよう頂部をデザインされている処なんて憎いですね。そうですね、LEDなら軽くてアームに負担が掛からなくていいですね。

Posted by: iGa @ January 11, 2012 09:44 AM