märklin METALL | [ MECCANO ] |
鉄道模型のメルクリン märklin には、金属製組立て玩具メカノ MECCANO と同じ規格で互換品にあたるメタル metall があった。
しかし、2000年より metall の製造は終了し、汎用組立てセットとしては販売されていない。
ただし、その後、コレクターズアイテムとして、スポット的に単一大型モデルの組立てキットとして販売されている。2004年は大型のパワーシャベルが販売されていたようだ。
100年以上の歴史のあるメカノ MECCANO には、たくさんのイミテーションというか、互換品が登場した。
いまもってそれはたくさん存在し、現在のフランスにあるメカノ社よりも、かってのメカノの栄光時代の雰囲気や気分を存続させているものが数多く存在する。それだけメカノの先進性と、そのスタンダードが一般化し後発のメーカーは「右に倣え」をせざるをえなかったのであろう。
メルクリンのメタル metall もその一つではあるが、さすが鉄道模型界の雄、その歴史とその製品の格調の高さは本家のメカノ MECCANO に匹敵するという感じでもある。
メルクリンは1912年にはメカノのヨーロッパ代理店として活動を始めた。1914年の第一次世界大戦の勃発とともにメカノ MECCANO の製造権と商標を手に入れ、戦後の1919年からメルクリンは自身の金属製組立て玩具 Märklin Metallbaukasten の製造を開始したのだ。
そして1999年末の製造中止となったのだ。
第二次世界大戦という空白期間はあるが、メタル metall は80年もの歴史を持っているのだ。
● A history of Märklin Metall By Georg Eiermann
このメタル metall は、メルクリンの鉄道模型の一環として考えられている。メルクリンの1番ゲージの tin toy like な MAXI と一緒に、そのシーナリーを構成する鉄橋、駅舎やクレーン等の鉄道施設を作って遊ぼうというコンセプトである。実際に鉄橋のセットも販売されていた。
まだ、汎用セットとして販売されていた最期のバージョン m100 (#1080) を二セット、6年前に手に入れていた。
メカノ(現状のものではなく、比較するにはかってのメカノセット)と比べ、全て同じ規格で互換性をもっている。
本家メカノよりも、基本的な部品の鉄板の厚みも少々厚く、塗装もしっかりとしている感じである。色合いも二世代前のメカノの「赤と緑」の時代を感じさせるクラッシックなものである。
一つ一つの部品は独特の物もあったり、古い時代のメカノ部品が生き残っていたりと面白い。
ちょっと、これで何か作ってみよう。
こんなものを作ってみた。MECCANO みたいな金属製組立て玩具の定番、クレーンである。
Posted by @ December 18, 2004 09:05 AManeppe さん、ご両親までまきこんでしまって恐縮です。
そちらが遊んでおられた頃、私は最初のメカノをフランスで手に入れました。ちょこっと遊んだまま、すっかり忘れていましたが、10年ほど前、再び夢中になってしまいました。それから、ネットを通じて知ったインターナショナル・メカノーマンという国際的メカノ愛好組織に加入....と大いに楽しむことになってしまいました。
子供の時遊んで、大人になって夢中になる(大人になれば自分で好きなだけ買えますから、大きな物が作れます)という玩具なのです。インターナショナル・メカノーマンの会員って、皆そんなオジサンあるいはオジーサンというもんでありました。
こんばんは。
両親にきいてみましたが、
どこで入手したのか全く覚えていないといわれました。
何かこだわって探し出したわけではなさそうです。
70年代だと思いますが、まだ売っていたのかもしれません。
何ができるのかわからないまま、時々遊んでいたのですが、
こんなに立派な作品ができると、今になって知るのも感動です。
今思うと素材感も、子供向きとは思えません。
aneppe さん、こんばんは。
何年前か存じ上げませんが、きっと MECCANO か、ERECTOR で遊ばれたのではないでしょうか。
米国や欧州では極く一般的な玩具ですが、日本では一般的とはいえません。今は日本の代理店があり、MECCANO が市販されていますが、ずいぶんと変ってしまいました。プラスティックの部品が多くなり、キャラクターに依存する面が強くなりと、いうところです。
残念なことですが、私がこのブログで話題にしている MECCANO や、この METALL みたいな金属製組立て玩具セットは、おっしゃるようにレアで特別なものになりつつあります。
日本ではこの手の物を「知育玩具」なんて言って、いかにも「子育て用」みたいにしてしまいますが、これで遊ぶことって、大人(成熟した)ほど得意で、子供にはもったいないくらいの物なのです。
こんばんは。
えっ、こういうので小さいころ、
遊んでいました.。赤や黄色や青や。
穴があいていて。びっくり。
レアなおもちゃだったのでしょうか。
きれいですね。
色がいちいちいいし、あっけらかんとしていて、間を持たせない感じがすごくいいです。
いちばん右下の、やわんとした部品はどうなるだろうとか、丸いのがいっぱいあるから、けっこうな動力を生むんだろうとか、物理が苦手な私には星座をみるようにきらきらして見えます。
モノの仕組みを熟知している人にとっては永遠のおもちゃなのかしら。
仕組みの上で組み上がったモノの、色のコントラストを見るのがまた楽しいでしょうね。作品のアップが楽しみです。
メカノがジンク・メッキにしてしまったフレームを作る基本的な部品が全て緑色なのです。箱型やプレートの赤い部品と組み合わせると、クリスマスっぽい雰囲気です。
今、大型可動式デジタル複写装置(高さ2.5m、長さ5m)というような変な装置を模型化(といっても概念的なものですが、1/8ってなスケールになります)する必要があり、作っています。でも結局これって跨線橋型移動式クレーンっていう感じのものです。
Posted by: 秋山東一 @ December 18, 2004 12:25 PMクラシックなグリーンとレッドのカラーがそのままクリスマスシーズンにも似合ってしまういい時代のキットですね。
平行定規に続く新作が楽しみです。
このエントリーに触発されて久しぶりにメルクリンのサイトを見ました。
新しく発売されたHOゲージ用のデジタルシステム「60652 Mobile Station」や「60212 Central Station」コントローラーのデザインに驚きました。かわいいアイコンをうまく使ってユーザインタフェースもよさそうなです。同じドイツのラジコンメーカーMultiplex社がつくった送信機も、同じようにMacライク(ビットマップ)なアイコンでわかりやす操作性を提供しています。
時代は変わってもいい製品を作り出すスピリットは変わりませんね!