第九軍団のワシ | [ BOOKS ] |
大昔、本当の子供の頃、親に与えられて何冊かの岩波少年文庫を読んだ時以来かも……、岩波って何だか親が好きなブランドという感じであまり好きになれなかったのだ。
宮崎駿の岩波新書「本へのとびら――岩波少年文庫を語る」を手にして、彼の選んだ50冊の一冊に本書があったからというのも理由の一つだが、The Eagle という題名で映画化(日本では今春公開されるようだが……)されているのを知ったからなのだ。
なぜ、北方に消えた軍団のワシが、ずずっと南のシルチェスターで発見されたのか……、その事実を基に一つのフィクションとして書かれたのが本書なのだ。
ローマ時代、蛮族が住む地、イングランド、スコットランドに極々親しくなったものだ。宮崎駿が大昔の蝦夷地を舞台にこの本をアニメ化……と構想された話が新書にあったが、実現したらなぁ……と思わせるのだ。
そう言えば、宮崎が絵を描いた、ブラッカム……やらなんたら、も岩波書店製でしたですね。
そうそう、忘れていた。やっぱり、挿絵があるのがいいですね、少年向けは……。木版調の挿絵がなかなか品があるのでした。
袴田さん、こんにちは、ごぶさたです。
本書、初めてですが、 面白く読了しました。ずいぶんとお読みになっておられるようで……、先輩です。
先にコメントされた春さんも芸大ですが……、皆さんよく読んでおられますね。少年少女……で引けてしまうようでは、大人力が足りません。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご無沙汰しております。
このブログの隠れファンで黙って見ていましたが、我が意を得たりの投稿なのでコメントします。僕は昔から岩波少年少女文庫のファンで、子供の頃にアーサーランサムの「つばめ号とアマゾン号」シリーズ、これはハードカバーですが、を愛読してそれが今の自分に繋がってると思っています。自分のヨットの名前もシリーズの「海に出るはずじゃなかった」に出てくるGOBLIN/鬼号をもらっています。
サトクリフのこのシリーズも昨年読みました。予想以上に面白くていろいろな方に勧めていますが、概して少年少女と聞いた途端にあまり反応がよくありません。
先輩に向かって失礼ながら同好の士に会えてうれしいです。
春さん、どうもです。
このシリーズ、初めてのものですから……。お話は興味津々なのですが、人名と地名で、なかなか捗りませんでしたですね。
他のお話も読んでみようと思います。
シリーズどれも好きですが、一番好きなのは『ともしびをかかげて』です。
サトクリフは『ケルトとローマの息子』(ほるぷ出版、原題OUTCAST)もいいですよ。