ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト | [ BOOKS ] |
ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅
著者: ニール・シュービン Neil Shubin
訳者: 垂水 雄二
ISBN: 978-4152089557
出版: 早川書房
価格: 2,100-円(税込)
本書はその発見者の一人であるシカゴ大学教授のニール・シューピン教授の著作だが、このティクターリクの発見物語.......と思ったら大間違い、古生物学から進化発達生物学、ゲノムサイエンス、解剖学にいたるまで現在の成果を駆使した人類進化の話、原書の書名、「Your Inner Fish...........あなたの内なる魚」の物語なのだ。
「生物と無生物のあいだ」「もう牛を食べても安心か」の福岡伸一教授の話も面白かったが、このニール・シューピン教授の本書も抜群の面白さ、こうなると専門のサイエンスライターも不要って感じなのだ。
しかし、この訳者ってちょっとおふざけ好き.........のようである。書名もそうだが、各章の題も..........なのである。唯の Vision が「視覚はいかにして日の目を見たか」だし、Ears も「耳の起源をほじくってみる」.........、まぁまぁ、お手柔らかに。
本書を読んで、三木成夫の著作を思い出した。
● aki's STOCKTAKING: ヒトのからだー生物史的考察