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Hopper's Places

Art/Design , BOOKS

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Hopper's Places

著者: Gail Levin

ISBN: 978-0520216761
出版社: Univ of California Press
価格: 2,543-円(税込)

いのうえさんのブログ「漂泊のブロガー2」で「HOPPER'S PLACES」が紹介されていた。いのうえさんはホッパー好き.....と分っていたのだが、ふむふむ、面白い本があるんだなぁ.......と思ったのだ。

そのうち、那須方面で「KARAKARA-FACTORY」が本書をゲットしたとのエントリーがでてきた。何だかいのうえさんの HOPPER'S PLACES とは違う表紙だが、私も Amazon でクリックの儀と相成ったのであった。

この HOPPER'S PLACES 騒動は、ついに場所を「カフェ杏奴」に移すことになったのだ。

 ● cafe 杏奴 (KARAKARA-FACTORY)
 ● 漂泊のブロガー2  : HOPPER'S PLACES : 2ND EDITION
 ● MyPlace: Hopper's Places' Place


     C O N T E N T S
PREFACE TO THE SECOND EDITION
HOPPER'S PLACES
NEW YORK AND ENVIRONS
MAINE
GLOUCESTER
CAPE COD
GETTYSBURG
CHARLESTON
WESTERN UNITED STATES
MEXICO
PARIS
Credits
Acknowledgments


本書の著者 Gail Levin ゲイル・レヴィン教授は1976年から1984年までニューヨークのホイットニー美術館ホッパー・コレクションのキュレーターを勤め、現在、ニューヨーク市立大学大学院、及び、同大学バルーク・カレッジ美術史教授だそうだ。
彼女は Hopper's Places を1985年に出版、本書 Second Edition を1998年に出版した。

本書はホッパーが描いた絵画と、その実際の風景を写真に撮り、その比較を通じてホッパーの絵画を研究しているのだ。本書以外にも立派な著作を出されておられる。

前書きに、彼女が学生時代の1960年代後半の感謝祭の休暇に、クラスメートに案内されたポートランドの灯台で、エドワード・ホッパー Edward Hopper の絵画の実際の風景と出会ったことを書いている。それ以来、彼女は Hopper's Places の写真を撮り続けてきたのだ。


ホッパーの絵を見ると、芸大建築科受験の頃、建物の写生をしていた頃を思いだすのだ。まさしく、半世紀前.............Once upon a time..........なのだ。

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本書の下にあるのは、私がもっている Edward Hopper の画集である。ニューヨークの Abrams なる出版社のもので、解説は1935年から1971年までの長きにわたって、ホイットニー美術館でキュレーター、そしてディレクターを務めた Lloyd Goodrich なる人物である。38cm×30.4cm×4cmという大判で246枚の図版、カラーの図版が88枚という立派な画集である。


なんたって、本ブログにも色んなガジェットとして登場する Nighthawks だが、本書には登場しない。残念。

 ● aki's STOCKTAKING: Nighthawks
 ● aki's STOCKTAKING: 3D Nighthawks


Posted by 秋山東一 @ March 11, 2008 12:35 AM
Comments

皆様、どうもです。
nOz さんがお気づきになった、私の持っているホッパーの画集についての記述を追加しました。もうずいぶんと昔ですが、ちょっと気張って......手に入れたものです。

Posted by: 秋山東一 @ March 12, 2008 07:26 PM

秋山さん、私はここのところ、こういう色合いと雰囲気を求めていました。理由はわからなかったのですが、秋山さんの紹介しているこの本がシグナルを出していたのかもしれません。購入を決定しました。いつもいい本をありがとうございます。

Posted by: 今井孝昌 @ March 12, 2008 08:17 AM

aKiさん、たかさん こんにちは。情報ありがとうございました。 知人にBunkamuraの館外学芸員がいますのでそちらにも聞いてみます。

Posted by: いのうえ @ March 12, 2008 01:59 AM

Bunkamuraで、2000/07/15~08/27
エドワード・ホッパー展が開催されたようです...(残念ながら、図録在庫はないようですが...)。

Posted by: たかさん @ March 11, 2008 09:57 AM

「Nighthawks」素敵な画ですね。
僕もこの本、手にとってみようかしら...。

Posted by: たかさん @ March 11, 2008 09:31 AM

おぉ、その下の...影の高さから見ても...立派な画集ですね......
やっぱり、秋山さんの整然としたエントリーは気持ちがいいです。

Posted by: nOz @ March 11, 2008 09:29 AM

いのうえさん、どうもです。
この同時多発.......は、いのうえさんのエントリーのおかげです。展覧会は分りませんが、数年前に本書の著者の講演会が開かれたようですね。

Posted by: 秋山東一 @ March 11, 2008 07:42 AM

aKiさん こんにちは。 同時多発的 HOPPER’S PLACES となっておりますですね~  この本ですが人物が絵の中心になって物語性を産んでいる作品がなく 主役は主に建物という所が 私は好きです。 ところで日本ではホッパーを特集した企画展というのはありましたでしょうか?

Posted by: いのうえ @ March 11, 2008 01:42 AM