060731

Meiryo | メイリオ

Computer , Font

meyryo_0.jpg click!

「メイリオ」と大書きされた小さなA6版(148mmX105mm)の冊子だ。
Microsoft マイクロソフトが5月に、Windows Vista の ClearType 対応新日本語フォント「メイリオ」についての説明会を開催した時の資料なのだ。

ClearType クリアタイプ技術による新しい6種類の欧文フォントの紹介、そしてメインは Meiryo「メイリオ」の紹介なのだ。A new standard for reading on the screen「スクリーンで快適な読書を楽しむためのスタンダード」とうたわれているが、「読書を楽しむ....」は適当な表現とはいい難いが、モニターのスクリーン上で文書を快適に読む標準、という意味だ。


Contents

Introduction to On-Screen Reading
 オンスクリーン・リーディングの開幕

ClearType Technology
 オンスクリーン可読性の革命・クリアタイプ

Aesthetics meets technology Towards global font design
 美と技術の出会い: グローバルフォント

ClearType Font Collection
 クリアタイプ・フォント・コレクション(欧文)

New Japanese Font: Meiryo
 クリアタイプ日本語フォント・メイリオ
   メイリオの開発 河野英一 Eiichi Kono
   ローマ字 マシュー・カーター Matthew Carter

Q & A
 クリアタイプに関する質問と回答

Glossary & Index

この小冊子は ClearType の機能を最大限に発揮させて
スクリーンの可能性と横組の効果を画期的に向上する
「メイリオ」で組まれています。

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河野英一氏によって「メイリオ」開発の詳細が語られている。漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字の四つの異なった文字グループを混在という日本語の難しさをどう克服したがか語られる。

氏は2002年にマイクロソフト社の Advanced Reading Technology グループに参加した。
まず、ひらがなやカタカナの字形について「漢字よりアルファベットにちかい」と分析し、欧文フォントの中でディスプレー上での読みやすさで定評のある、河野氏の盟友 Matthew Carter マシュー・カーター氏のデザインした Verdana の手法を元に検討したという。
小さな文字では可読性に問題の起きやすい漢字については、画数をいかに省略するかを重点に置いたそうだ。氏は、画数省略の例として伝統的な「書道」の草書、行書をあげ、「後悔は先に立たず。もっと真面目に習字の練習をすべきでした。」と述べられている。
私は、昔からディスプレー上の画数を省略した漢字に違和感があり、「ウソ字、ニセ字」なんて思っていたが、「崩し字」と考えれば納得なのだ。

「メイリオ」はディスプレー上での読みやすさを高めるために、横組み文章の欧文字と混在させたときの違和感のなさ、小さい文字サイズでの読みやすさなどを重点にデザインされている。角ゴシック系の字形を採用し、横組みでの整列感を良くするため、縦横比や字間の最適化がなされている。見出し用の太字フォントも含んで、全ての文字が構成されている。
メイリオの「ローマ字」については、Verdana の Matthew Carter マシュー・カーター氏が担当し、日本語については、デジタルフォントの経験豊富な坂本達氏率いるシーアンドジー C&G により短期間にデザインされたのだ。

「メイリオ」はコンピュータ・ディスプレー上で日本語文書を読むために最適化されたフォント・システムとして、来年2007年1月に、Windows Vista のシステムとして日の目を見る。

この新しい日本語フォントが New Johnston のデザイナーである Eiichi Kono 河野英一氏によってなされたのは決して不思議なことではない、欧文フォント制作によって培われた識見が、日本語フォントの開発に大いに活かされているのである。
そのあたり、河野氏は「.......実際、横組の表記と可読性を目標にしたメイリオのデザインは Verdana の分析から始まったわけで、言語やその表記が違っていても、視覚や読む作業性には共通項があります。横組表記の書体デザインや組版レイアウトについては、500年の歴史をもつ欧文のタイポグラフィから学べることはまだ沢山あると思います」と語っておられる。

meiryo_7.jpg

この小冊子、本文全てが「メイリオ」で組まれている。それも本フォントの可読性の能力を示すべく字高2mm、8Qで組まれているのだ。ディスプレー上の.......と言いながら、印刷、出版にも十分耐えられるフォントであることをアピールしているのだ。


河野英一氏のタイポグラフィについてのエントリーにリンクしてみた。

aki's STOCKTAKING: メイリオ Meiryo........明瞭
aki's STOCKTAKING: New Johnston
aki's STOCKTAKING: Font Design
aki's STOCKTAKING: Tube map

Posted by 秋山東一 @ July 31, 2006 12:05 AM
Comments

webの文字設定を『メイリオ』に設定してみました。
画面上もきれいですが、プリントアウトしたものがとても明瞭
【めいりょう】(笑)でした。

Posted by: たかさん @ August 7, 2006 04:16 PM

neon さん、どうもです。先日は失礼いたしました。
ディスプレイのスクリーン上で見る文字は、まだでてきたばかりです。いままで、紙の上に印刷された文字を代わりに使っていたというような世界ですから、これからも試行錯誤、だんだんと良くなっていくんだろうと思います。

Posted by: 秋山東一 @ August 1, 2006 10:38 PM

秋山さん
先日はありがとうございました。
この冊子大変綺麗でした。。。でも日本語は色々な種類の文字がありますから、全体の調和を考えると、フォントの開発も難しいですね。

Posted by: neon @ August 1, 2006 08:11 PM