051011

チョコレート工場の秘密

BOOKS , Cinema

最近、一番流行っている映画って、ティム・バートン監督、ジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工場の秘密 CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY」らしい。

ロアルド・ダール Roald Dahl の原作の翻訳本「チョコレート工場の秘密」は昔読んだことあるなぁ、なんて考えていたらでてきた。1983(昭和58)年11刷・評論社発行の田村隆一訳のものだ。ところがこれって、もう絶版らしい。
代わって同じ評論社から柳瀬尚紀訳の新訳が登場なのだ。これがすこぶる評判が悪いのだ。それなら原書なのだ。

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Charlie and the Chocolate Factory
Puffin Novels

Roald Dahl/著 

ISBN: 0141301155
出版社: Penguin Group
価格: 832-円(税込)

この本、とてもやさしいのだ。

古い田村隆一訳のものの挿絵って J・シンデルマン Joseph Schindelman っていう人のものだが、いかにもクラシックなのだ。新しいもののはクェンティン・ブレイク Quentin Blake、これはとてもモダンなのだ。

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というわけで、映画「チャーリーとチョコレート工場の秘密」を見てきた。これまた、非常に面白かった。

ほぼ原作にそってお話は進むのだが、ジョニー・デップ演ずるウイリー・ウオンカ自身のお話が絡んで、原作の子供向けの平坦な話が、より深みのある話になっているように感ずる。映画は二つの挿絵よりも、もっとすごいって感じ、一つのテーマパークの入り口から出口まで、ウンパルンパのダンスショー付きで、一気に走るって感じなのだ。

この映画が冒頭から見せてくれるワンカ・チョコレート工場の外観がすごい、一つの丘のように迫ってくる未来派のアントニオ・サンテリア Antonio Sant'Elia のドローイングを思わせる建築がすばらしいのだ。
その工場からでてくるワンカ社の赤いトラックや赤い自転車(ソレックスだったな)なんか、とても玩具みたいですてきなのだ。


ロアルド・ダールって、私は好きなのだ。
aki's STOCKTAKING: 単独飛行 Going solo

追記 051018

ワンカ・チョコレート工場の建築は、ピンク・フロイドのレコードジャケットでお馴染みのバターシー発電所も思い起こさせるものであった。
aki's STOCKTAKING: Battersea Power Station

Posted by 秋山東一 @ October 11, 2005 03:53 AM
Comments

私は見ていませんが、1971年、ロアルド・ダール自身の脚本で制作らしいですね。
今回のウンパルンパのミュージカルショウはすごい、ですよ。宇都宮なら映画館の一つや二つあるんじゃないかなぁ。

Posted by: 秋山東一 @ October 11, 2005 03:33 PM

ずいぶん前に、レンタルビデオで「夢のチョコレート工場」を見たときは、しばらく、ウンパルンパ、ドゥンパディドゥ♪が耳から離れませんでした。あまりよくは覚えていないのですが面白かったです。今度はセットも楽しみに「チャーリーと...」も見てみよっと!(近くに映画館がないのでDVDになってからだと思いますが)

「夢のチョコレート工場」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QWS6/qid=1128998283/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-5952981-4430747

Posted by: noz @ October 11, 2005 11:42 AM