エスキスって何? | [ Architecture , BOOKS , BeV Standard ] |
先日、建築家・小川真樹氏の最新作「宝珠院」を見学したばかりだが、同じく最新のご著作「エスキスって何?」が amazon からやってきた。
エスキス、エスキースとか、私にとっても建築科に入学した時覚えた言葉だが、いわゆるスケッチ……建築界ではよってきたる所以か、気取ってフランス語を使う。
そのエスキスとは何か、どういうことなのか……、何も知らない初学者に、エスキスという思考方法を教えるというのが本書なのだ。
お三方の共著、7年がかりだそうだが、チームワークよろしく、うまくまとめられている。
初学者向けといいながら、なるほど、そのように伝えるのか……、私にとっても、本書に展開されるエスキスの基本は大いに参考になるものなのだ。
まぁ、対象が建築学生ではないから、非常に実践的なものだが、本書はもっと大きな領域への知識と解法の教科書となるように思える
秋山設計道場生諸君、秋山建築学校生徒諸君、本書を購入して大いに勉強するように……、よろしくです。
Chapter 1 エスキスの準備体操
1-1 既成概念を捨てよう
1-2 空間体験をしよう
1-3 時間の流れを意識しよう
1-4 好きな建築家を見つけよう
1-5 センスは磨くものと自覚しよう
1-6 他者を知り、想像力を養おう
1-7 社会を知り問題意識をもとう
column 1 旅に出よう
Chapter 2 エスキスの道具箱
2-1 スケッチはコミュニケーションの道具
2-2 スケッチの種類
2-3 スタディー模型で検討する
2-4 コンセプト模型をつくる
2-5 スタディー模型の多様な種類
2-6 スケールって何
2-7 ヒューマンスケールって何
2-8 ベッドルームの設計をしてみよう
2-9 構造とスケール
2-10 適切なスケールを使う
2-11 ダイアグラムって何
2-12 ゾーニングで中間領域を考える
2-13 プログラムを解く1
2-14 プログラムを解く2
2-15 コンセプトを発展させる
column 2 考えるためのスケッチ
Chapter 3 住宅のエスキス
3-1 課題と敷地を読み解く
3-2 プログラム構築とダイアグラムの整理
3-3 ダイアグラムにスケールを与える
3-4 コンセプトを意識して恐れず手を動かす
3-5 ときには壊すことも恐れずに
3-6 平面と断面は同時に
3-7 外構や環境も同時に考える
3-8 人をイメージする
3-9 時間軸もイメージしてみる
column 3 プロセスを捨てない
Chapter 4 集合住宅のエスキス
4-1 敷地調査からはじめる
4-2 コンセプトを考える
4-3 ボリュームスタディーで住棟をデザインする
4-4 階段と廊下を考える
4-5 ユニットのつなぎ方を考える
4-6 平面図の中を歩いてみよう
4-7 断面を工夫すれば空間は楽しくなる
4-8 ファサードを考える
4-9 ランドスケープから考える
4-10 コモンスペースを考える
column 4 エスキスもプレゼンテーション
おわりに エスキスってどう?