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人生フルーツ

Architecture , Bricoleur , Camera

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各所から、この映画を観た……、感動した……、号泣した……等の話しが聞えてきた。ついに、畏友・吉松眞津美翁もご覧になった……ということだ。

2月17日、ポレポレ東中野に出かけた。

小さな映画館だが、朝10過ぎに着いたら、もう行列……、辛うじて座れるという状況であった。ジーよりもバーが多く、それよりも若い人達が多かったな。

映画はドキュメンタリー、都市計画家にして建築家の津端修一・英子夫妻の話しだ。

愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン、雑木林に囲まれた木造平屋建てに40年暮らしてきた、90歳の津端修一氏とと87歳の妻・英子さんの二人……。

その日常を、2年間にわたって撮影された映像で構成されている。

Life-is-Fruity_2.jpg氏は1925年生れ、戦時中の海軍士官を経て、1951年東大建築科卒、レーモンド事務所、坂倉事務所を経て1955年に草創の日本住宅公団に、都市計画家として多くの団地計画に携わる。

1975年、自身が携わった高蔵寺ニュータウンの一画に300坪の宅地を取得、レーモンドに倣った平屋ワンルームの自宅を建て、妻・英子とともに、そこに雑木林、果樹を育て、キッチンガーデンを営み自給自足に近い生活を送る。

それは、自身の都市計画家として満たされなかった理想、豊かな都市、街、豊かな人間生活の実践だったのだ。

「人生はだんだん美しくなる」という言葉そのままに、すばらしい人生……。いい映画でした。

・ ・ ・ ・ ・

空撮写真の赤い屋根が、高蔵寺ニュータウン内の津端宅だ。周辺の宅地に比してさすがに緑が濃い。

検索の名手、iGa chang こと五十嵐進氏が何も手掛かりのないところから推測して、Google map 上に見事に探りあてた。、


私も、氏のように志を持ち、妻と二人で、心満たされた老後を過したいと思っていた。
しかし、妻・博美の他界によって「二人で……」は、無くなってしまった。

この英子さんを見る時、故博美さんと重なって見えた。男を立て、自分自身が出過ぎることなく……、しかし、自分自身の力を鍛えていく……、そんな生き方だ。

まぁ、早く逝ってしまったが……、彼女は、この英子さんと同じ誕生日1月18日……、ちょっと感じるところがある。


いい話しです。津端さんからのバトン……

津端さんからのバトン 武田重昭(緑地計画家) – OURS.KARIGURASHI MAGAZINE


Posted by 秋山東一 @ February 19, 2017 12:50 PM | TrackBack (0)
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