一汁一菜でよいという提案 | [ BOOKS ] |
「一汁一菜とは、ただの「和食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。」
おおう、この原理主義的な言辞……、マニフェストではないか。大いに好みだ。
この土井善晴なる料理家、テレビなんぞでお馴染だが、昔の料理番組の土井勝のご子息とは存じ上げている。
柔らかい物腰、関西弁でありながら、何か明晰な考えをお持ちのように……感じていたが、やっぱり……だったのだ。
本書を家内在の折りには、手に取ることもなかったのだが、自立せねばならない現今……、手に取ったのだ。
暮らしの寸法
自分の身体を信じる
簡単なことを丁寧に
贅と慎ましさのバランス
慎ましい暮らしは大事の備え
毎日の食事
料理することの意味
台所が作る安心
良く食べることは 良く生きること
-------------------------------------------
一汁一菜の実践
食事の型「一汁一菜」
日本人の主食・ご飯
合理的な米の扱いと炊き方
具だくさんの味噌汁
手早く作る一人分の味噌汁
味噌について
すぐにできる味噌汁
その季節にしか食べられない味噌汁
一汁一菜の応用
一汁一菜はスタイルである
-------------------------------------------
作る人と食べる人の関係
プロの料理と家庭料理
家庭料理はおいしくなくてもいい
作る人と食べる人の関係「レストラン(外食)」
作る人と食べる人の関係「家庭料理」
基準を持つこと
おいしさの原点
和食の感性 考えるよりも、感じること
縄文人の料理
清潔であること
和食を初期化する
心を育てる時間
日本人の美意識
食の変化
何を食べるべきか、何が食べられるか、何を食べたいか
和食の型を取り戻す
一汁一菜からはじまる楽しみ
毎日の楽しみ
お茶碗を選ぶ楽しみ、使う楽しみ
気づいてもらう楽しみ、察する楽しみ
お膳を使う楽しみ
お酒の楽しみ、おかずの楽しみ
季節(旬)を楽しむ
日本の食分かを楽しむ、美の楽しみ
きれいに生きる日本人
ー結びに代えて