Sikorsky S-38 | [ Mag , TOYS , TRANSPORT ] |
飛行艇(ひこうてい / flying boat)とは、水面発着出来る機体のうち、胴体部分が水面に接するように設計された飛行機である……。
「水上にあるとき、主に艇体によってその重量を支持する水上機」と定義され、「フロートによってその重量を支持する」フロート水上機と区別される……のだそうだ。
1930年代、旅客機は、このように水上を離発着する飛行艇が一般的だった時代があった。
この飛行艇は Sikorsky S-38 だ。1917年のロシア革命をうけて、ロシア(ウクライナ)から亡命した飛行機設計者 Igor Sikorsky イーゴリ・シコールスキイの設計、製造したものだ。
シコールスキイはヘリコプターの開発、その創始者として高名だが、飛行艇においても大いに気を吐いているのである。
この S-38 は双発、高翼の小型飛行艇、乗員2名旅客10名、航続距離1,300km……。Air Yacht ととも呼ばれた美しい機体を持つ。
畏友、坂本宏昭氏だ。
立高同期にして早稲田建築・安東勝男研究室、東孝光の事務所で机(……製図板)を並べた仲……、氏の模型制作は建築設計の延長上にあるのだ。
氏の最新作がこの Sikorsky S-38 だ。全幅3mにおよぶ機体、これが飛ぶ……、実物と同じ2機の4サイクルエンジン音を響かせて飛ぶ……すばらしい。
氏は、この飛行艇の制作をもって、専門誌「ラジコン技術」の執筆者の常連だが、今、発売中の11月号の表紙を飾っている。
本誌の中でも、本機 Sikorsky S-38 の解説、その製作記と大いにご活躍なのである。
● ビッグ シコルスキー
SIKORSKY S-38 PASSENGER FLYING BOAT - YouTube
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出版社: 電波実験社
価格: 1,080-円(税込)