イノベーションのジレンマ | [ BOOKS ] |
kinddle をいじっていて、amazon が奨めてきたこいつを……私の誤った操作で購入してしまったという苦い体験があり、読む気もなかったのだ。
ところが、「面白い本」に取り上げられているのを発見……、急に読む気がでてきたのである。私も人の推奨に大いに弱いのである。
とにかく、書名そのまま「イノベーションのジレンマ」を最初に提唱したビジネス書で、あえて読もうとしない本ではあるのだが、その実例として取り上げる世界が面白く読めるのだ。
日本版刊行にあたって
謝辞
序章
第一部 優良企業が失敗する理由
第一章 なぜ優良企業が失敗するのか
-ハードディスク業界に見るその理由-
第二章 バリュー・ネットワークとイノベーションへの刺激
第三章 掘削機業界における破壊的イノベーション
第四章 登れるが、降りられない
第二部 破壊的イノベーションへの対応
第五章 破壊的技術それを求める顧客を持つ組織に任せる
第六章 組織の規模を市場の規模に合わせる
第七章 新しい成長市場を見出す
第八章 組織のできること、できないことを評価する方法
第九章 供給される性能、市場の需要、製品のライフサイクル
第十章 破壊的イノベーションのマネジメント-事例研究-
第十一章 イノベーションのジレンマ-まとめ-
『イノベーションのジレンマ』グループ討論の手引き
解説
訳者あとがき
そう言えば、廉価にして大容量のハードディスクを手に入れたばかりだが、そのハードディスク業界の栄枯盛衰……、パーソナルコンピュータ以前のミニコンなる存在の消滅、建設機械において、油圧シリンダーの登場がワイヤー駆動の機械をどうして駆逐してしまったのか……、私にとっては技術史として読めるのが面白かったのだ。
技術革新、イノベーションがどう我々の世界を改変してしまうのか……、デジタルカメラの登場は、イノベーションの代表であったポラロイド社を滅ぼし、写真業界の巨人コダック社をも滅ぼしてしまった。今、話題の3Dプリンターの躍進は、我々に何をもたらすのか。