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ニセドイツ 2

BOOKS

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ニセドイツ 2
 ≒東ドイツ製生活用品

著者: 伸井 太一

ISBN: 978-4784511136
出版社: 社会評論社
価格: 1,995 -円(税込)

ニセドイツ 1」では東ドイツの工業製品のダメカワイサを熱く語っていたところの、ダジャレ・語呂合わせ大好きな著者・伸井太一氏は、本書では東ドイツの民生品、日常生活品、そして、一般庶民の生活、その日常を淡々と語ってくれるのだ。

本書には、東ドイツ秘密警察 Stasi シュタージの恐怖なんてことは書かれていない、東ドイツの極く普通の生活が、日用品を通して書かれているのだ。

 ● 『ニセドイツ ≒東ドイツ製品』の補完ブログ


目次
002 ■ はじめに
003 ■ 目次
004 ■ 国営スーパー「ハーオー」:世紀末覇王伝説
008 ■ パンとケーキ:パン共産主義運動
012 ■ チョコレート:共産主義は甘くない
016 ■ 料理:ドイツ民主共和コックのクルト・ドルマー
018 ■ ファーストフード:スーパー・差異ズ・ミー
022 ■ コーラ:共産党員 料
024 ■ ビール:あまりの不味さにビビール
029 ■ コーヒー:東ドイツ珈琲の可否
031 ■ ワイン:赤ずきんに乾杯!
032 ■ カクテル:社工場ではなく社交場へ
034 ■ 洗剤・石鹸:共産主義の洗剤能力
041 ■ 歯みがき粉:思想・農・労を防止
046 ■ トイレットペーパー:拷問道具
048 ■ ファッション:資本主義ファッショニズムに対抗
058 ■ 旅行:社会(主義)見学!
070 ■ スポーツ :官吏スポーツ
075 ■ 音楽:調律された共和音
078 ■ 宝くじ:「共産体制」でも一攫千金?!
082 ■ タバコ:労働の後はタバコで一服、休まっち
083 ■ 東独ジョーク:心に届くジョーク?
085 ■ 共産主義エロス:『ザ・雑誌』
089 ■ 子供同志のアカるい遊び
093 ■ おもちゃ:東独とーいえば、玩具
096 ■ ボードゲーム:東独が舞台の暴・・動ゲーム
098 ■ テレビゲームは国家の誇り?
101 ■ ザンドマン:砂男は眠らない
106 ■ メッキーマウスはハリネズミ
112 ■ 児童文学:社会に供さんと志す若者を育成
115 ■ 家具、食器:共産党員テリア
120 ■ 信号機アンペルマン:アカ信号は止まらない!
126 ■ オスタルギー:オスト、たぎる!
132 ■ 博物館:東ドイツの歴史ここにあり
136 ■ 魅惑の東ベルリン・ツアー(一泊二日コース)
147 ■ 東独カフェ:マルクス経済におけるカフェー価値論?
150 ■ 東ドイツ土産:共産主義の余剰価値
152 ■ ddr雑貨(大阪):「西」にある東ドイツ雑貨店
154 ■ マルクト(東京):サッカーから雑貨ぁへ
156 ■ 注
158 ■ おわりに:東ドイツ製品のモノ語り
159 ■ ドイツ民主共和国関連の略年表と地図

社会主義国家だろうが、共産主義国家だろうが、そこには普通の人がおり、普通の生活があるのだ。みんな、それなりにスケベだし、ちょっとしたエロに反応して雑誌なんか切り抜きなんかしちゃうというのは……よく分かーる……なのである。

昔、1986年、まだまだ、もっと社会主義していた中国の上海に旅行した時、現地で会った日本人留学生の女性に質問したのだ。上海の混み合うチンチン電車における「痴漢の有無」を質問したのである。もちろん……「有り」なのであった。

なんだか、社会主義だろうが、なんだろうが……、人間ってしょうがない……なぁ、と思ったのであった。まぁ、冤罪やら、なんやらがあるかどうかは聞き漏らしたが……。

Posted by 秋山東一 @ February 20, 2010 02:21 AM
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