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BOSTON KS Sharpener

Stationery

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ずいぶんとずずぼけてしまっているが、BOSTON KS の鉛筆削りである。

こんなになってしまったのは、祖末にしていた私の所為ではあるが、あまり立派とは言えない製品の仕上げの所為でもあるのだ。

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ずんぐりむっくりした格好だが、古き良き時代のアメリカ........と月並みな表現が口をついて出るという感じの意匠なのだ。

削りカスを貯めるブリキ玩具のような作りのメッキされた薄い鉄板(その仕上げの程度は上等とは言えないが)の丸い箱とハンマートーン塗装されたダイキャストの本体との組み合わせだ。

そして、クラシックな電話機のダイヤルを思わせる鉛筆の径を八種類選べるセレクターが、なんとなく魅力的なのだ。

boston_sharpener_3.jpgダイキャスト部分を見れば、もう、これはレーモンド/・ローウィのデザインした蒸気機関車の先端部を思わせる流線型がなんとも格好いいのだ。

テーブル上あるいは壁に固定することが前提で、ダイキャスト部分を3個の木ネジで固定する。もちろん、削りカス入れのブリキの箱も固定場所に合わせて二つの角度を選べるのだ。

このいかにもアメリカという道具だが、ドイツの DAHLE とは又変わった魅力があるものなのだ。

この BOSTON ブランドの鉛筆削りは、これ又、米国道具ブランドの雄、X-ACTO のブランド名で中国で生産されているとのことだ。

まだまだ、鉛筆がある限り、鉛筆削りも永遠なのだ。

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Posted by 秋山東一 @ August 20, 2008 08:13 PM
Comments

iGa さん、どうもです。
何かで見たことがあります。流線型し過ぎ.......の感じでしたね。
しかし、変な所でレーモンド・ローウィ展をやったものですね。日本でのレーモンド・ローウィっていえば、やっぱりピースのパッケージなんでしょうね。

Posted by: 秋山東一 @ August 22, 2008 07:47 AM

2004年に「たばこと塩の博物館」で開催されたレーモンド・ローウィ展のカタログを調べたら、商品化されなかった鉛筆削りの米国特許証と復元されたモックアップモデルがありました。形としては「TIMEDOMAIN mini」のスピーカーに似ています。

Posted by: iGa @ August 21, 2008 11:19 AM