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森博嗣の道具箱 The Spirits of Tools

BOOKS

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森博嗣の道具箱The Spirits of Tools
中公文庫

著者: 森 博嗣

ISBN: 978-4122049741
出版: 中央公論新社

定価: 1,000-円(税込)

ちょっと前に、MADCONNECTION で文庫本化した「工作少年の日々」が話題になっていたが、CHRONOFILE では、ずいぶんと前、単行本で記事になっていたのだ。読んでみようと思っているのだが.........まだなのである。

ところで、私は森博嗣の小説は読んだことはないが、そのタイトルに反応してしまって最初に読んだのが「アンチ・ハウス ANTI HOUSE」であった。その ANTI..........はともかく、彼の広範な遊びの世界に驚いた。

そして、本書の新聞広告が目につき、解説の任にあたったのが、鉄道模型製作家の平岡幸三氏というのを知って、読んでみたくなったのであった。

本書は「日経パソコン」に「森博嗣のTOOLBOX」として連載された二年分の48編の記事をまとめたものだ。「.......道具箱」というよりも「........玩具箱」っていう感じだが、道具も玩具も同じものだ。これは、氏が子供時代に「玩具」はだめでも、「道具」だったら買い与えられたというのがトラウマのようになっているんかしら。そういう言い方は「遊んでいる」を「研究している」と呼ぶのと同じくなのである。

まぁ、本書を読んだ私めとしては、何だか森博嗣と同じフィールドにいるような所があるもんだから、なんとも落ち着かない感じではあるのだ。

解説の平岡幸三氏は、本ブログで氏の著作「ライブスチームのシェイを作ろう」を紹介した記事「Armchair Modeler」でご本人からコメントをいただいたことがあるのだ。本書の解説でも、ご自身の「道具論」を語りながら、「..............私達はいつの間にか「道具」をはるかに越えた世界に引き込まれているのに気付く。.............」と結論している。

Posted by 秋山東一 @ March 2, 2008 10:23 PM
Comments

私めも同じフィールドにいるような人がいるなぁと思いながら「工作少年の日々」の「憧れの工具」の章を読みましたです。

Posted by: iGa @ March 3, 2008 10:43 AM

秋山さん、これは早速書店にすっとんでいって買うか、Amazonで購入します。9時55分くらいになったら書店に出かけましょう。書店まで約4分なのです。これもタイトルがいいですね。

Posted by: 今井孝昌 @ March 3, 2008 07:48 AM