KENT dahle | [ Stationery ] |
製図板の上で平行定規を使って、トレーシングペーパーの上に鉛筆芯ホルダーを使って製図した時代があった。
ステッドラーの芯ホルダーが一般的だったが、その芯を研ぐのに使っていたのは、 BRUNING の後は、この KENT dahle であった。独dahle ダール社が作っていたものだが、KENTという日本の製図用品屋(内田洋行といったかな)ブランド用にOEMで作られていたのかも知れない。
プラスチック製の箱形、角丸の90mm×45mm、高さ50mmという大きさ、そこに芯ホルダー挿入筒の付いた山形部分のあるダイキャスト製直径47mmの円盤がある。頂部の挿入筒に芯ホルダーを入れ、そのまま回転させて鉛筆芯を研ぐという仕掛けだ。
頂部の円筒部はホルダーに口径によって選べる、色違い三種類の筒があった。山形傾斜部の二本の溝は芯の研ぐ長さを調整するゲージの役割をなす。
回転部の下の丸孔は円筒形のフィルターを入れ研いだ芯の粉末を除去する仕掛けである。
附属フィルターが無くなった後では、タバコのフィルターを三本挿入して代替させていた。まぁ、その頃はその代替品に事欠くことはなかった。
あの頃、製図のお道具としては極く当り前の物であった。
今、しみじみと見るとなかなかの好ましき格好をしているように思える。角丸ピン角の本体は、フリスクの容器や、初代 iPod shuffle に通じるものがある。
回転部分を外した状態、中心に金属製の螺旋状の刃があり、鉛筆芯をその周辺を回すことによって芯を削るのだ。もちろん、溜った鉛筆粉を時たま捨てる場合もこのように回転部を外した。
BRUNING と異なりプラスチック製で軽量のため、本体に開いている孔を使って附属するクランプで製図板に固定して使うのが普通だったのであろうが、固定せずに使っていた。時折、ひっくり返して....あわてることになる
今でも現役なのかもしれないが、この手の芯ホルダー用芯研ぎはすっかり小型化しているようである。
● Leadholder | Welcome
たかさん、どうもです。
いやぁ、ちゃんとあったんですね。サイトの鉛筆削りを見ると、いろいろな形(玩具みたいな)のものがあって、なんだか堕落したみたいですね。
ハサミだけは昔のままですね。ダールの小さなハサミはなかなかのお道具です。
先生、こんばんは。
あるみたいです。
http://www.dahle.co.jp/
たかさん、どうもです。お持ちでしたか。
おっしゃっておられる鉛筆粉の利用は盛んでありましたですね。
この KENT dahle の存在って、まったく当り前の物だったから、すっかり忘れていたというような物でありました。最近、Dahle 社製というお道具が無いけれど会社自体無くなっちゃったのかな。
小生所持、同サイズの内田洋行製、ボディーカラーは『オレンジ』でしたね。
削りカスの利用法として、トレペの裏に少々撒いて、ティッシュペーパーで擦ったのち、
字消し板でラインをあわせながら直線を作り、『開口部』や『陰影』をつくっていたものです(笑)。