undo | [ Apple , Computer , THINK ] |
私は、この undo こそ、人類の発明したもっとも重要なインターフェースなんじゃないかと思っているのだ。
アンドゥ 【undo】
読み方 : アンドゥ
分野 : ソフトウェア > ユーザインターフェース
パソコン > 入力装置 > キーボード
直前にユーザが行った操作を取り消し、元に戻すこと。どれくらい前の操作までアンドゥできるかはソフトの仕様に依存するため、直前1回の操作しか元に戻せないソフトもあれば、メモリに余裕がある限り無限にアンドゥできるソフトも存在する。また、入力などの操作を元に戻す場合は1文字単位で復元されるわけではなく、連続して文字入力を行なうと、文字入力の操作全体で1つの操作として扱われることが多い。
我々が享受しているコンピュータのインターフェースの数々、copy and paste、WYSIWYG 等々いろいろあるが、なんたって、この undo が一番なのだ。今、コンピュータ・アプリケーションでは、この undo は当たり前のことだが、これがなかったら、どんなことになるのか想像できるだろうか。
この undo を初めて体験したのは MacPaint であった。まぁ、コンピュータで自由にお絵描きということ自体、Mac の MacPaint が初めてのことだったのであるが、 undo の機能が備わっていたのである。
もし、それがなかったとしたら、とてもとても絵を、それも精密に描こうなんて思わなかったんじゃないかなぁ。
本体のメモリって、たったの128Kの機械に走らせるソフトで、そんなことを可能にさせるなんて、本当にすごいことなのだ。
この MacPaint については、REVOLUTION in The Valley の MacPaint Evolution に詳しい。
人生においては、あの時、undo がありますれば、ということがいろいろあるものなのである。今もって、undo も出来ないくせに、高機能をうたい文句にしている携帯電話なんてものを使わなければならないのに腹を立てながら、考えているのだ。
このエントリーについて、それなりの賛同を得られるかと思っていたが、やっと玉井さんが「人類最大の発明」に気がつかれたようだ。
どうも、世の中、最初から undo もしくは ⌘z が存在しているように思っておられるようだが、そうではない。Bill Atkinson とは言わないが、どこかの誰かが考え出したものなのだ。
じつは私、あの本を読むまでこのundoあるいは⌘zの価値に気づきませんでした。優柔不断でありながらそそっかしいというこまった性能をもつ私には、なくてはならない機能ですから、あるのが当然のことだと思ってしまっていたのです。
あのちいさなメモリーの中に、あんな機能を入れようと考えるBill Atkinsonはいいやつなんだなあと、つくづく思いました。