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Я дрался на Т-34

BOOKS , TANK

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「私はT-34で戦った」 アルチョーム・ドラプキン(編集)
"Я дрался на Т-34" Артём Драбкин

こんな興味深い本があることを知った。

それも、奥野 新さんというロシア研究家の方が翻訳してくださっていて、ウェブ上で日本語で読むことが出来るのである。

 第2次世界大戦での「戦勝」60周年が華々しく祝われた2005年、ロシアではこれに関連する書籍が数多く出版されている。これらの中でも特に興味深く感じられるのが、実際に戦争を体験した人々の手記/回想録である。60年というのは、戦争体験者(特に兵士として前線で戦った人々)が自分の手で記録を残すのにはほとんどギリギリの時間であり、この出版ラッシュが最後のチャンスとなるかもしれない。さらに現在のロシアでは、ソ連体制下でのイデオロギー的な制約は消え去り(制約そのものが完全になくなったわけではないが)、かつては語られることのなかった戦争の実態を知るチャンスが生じてきている。

 ここでは、ソ連の戦争体験者の回想録より、戦車兵の体験談をいくつか紹介していきたい。これは、ヤウザ出版が出している元兵士の回想シリーズの一冊、『私はT-34で戦った』に収められていたものである。本書では、第2次世界大戦中にT-34の乗員として戦った元戦車兵11人の体験談が紹介されている。
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ソ連軍戦車兵の回想

その中でも本書の序文として収められた「T-34:戦車と戦車兵」が面白い。戦史研究家アレクセイ・イサエフ氏がまとめたこの序文は、T-34の技術的特徴と実戦での運用についての解説されている。まだ全文ではないということだが、これからが楽しみである。

Posted by 秋山東一 @ March 28, 2006 06:37 AM
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