芸大 /赤レンガ1号館 | [ Architecture ] |
上野の国立博物館前の通りをまっすぐ行くと、その道路を挟んで芸大がある。右手が音楽学部、左手が美術学部である。音楽学部を入ってすぐ左手に、ずずぼけたモルタル塗りの建物があった。
私が学生だった頃(1960年代)、それが特に話題になるようなこともなかった。
今、その表面を覆っていたモルタルが剥がされ、「赤レンガ1号館」として改修されて新しい用途に使われることになるそうだ。
このレンガ造の小さな建物は1880(明治13)年に竣工、今年で125年、現在の科学博物館の前身、教育博物館書籍閲覧所の書庫として建てられたんだそうだ。
関東大震災で被災し大きく損傷したが修理され、ずっと使われ続けてきた。現存する数少ないレンガ造建築であり、貴重な文化財といえるものなのだそうだ。芸大の前身、美術学校の設立よりも古い歴史を持つものなのだ。
芸大美術学部建築科の六角鬼丈教授の監修の元、改修工事は年内に完了する。
改修された「赤煉瓦1号館」は、芸大の両学部、美術学部・音楽学部の同窓会、「杜の会」「同声会」が使うことになるんだそうだ。
この赤煉瓦1号館の由来、その改修工事の詳細、図面、QTVRに至るまでウェブサイトで公開されている。
根津・谷中界隈のベテラン「Kai-Wai 散策」の masa さんは、やっぱり見ていた。
● aki's STOCKTAKING: 吉村順三建築展
● aki's STOCKTAKING: 東京藝術大学美術学部建築科100周年記念事業
Kj さん、はじめまして、こんにちは。
五十嵐さんの MADCONNECTION でのやりとりを拝見しています。
かって、我が国にも文明開化にともなってレンガ造の建物がたくさんあったわけですが、こんな形で改修保存ということになりました。残念なことに表面をモルタル仕上げにする時にレンガ表面を荒らしたため、表面が傷ついています。
赤レンガはまるでオランダみたいですね。家の周りにも赤レンガの建物が沢山あります。よく見るとレンガって一つ一つ全部違っていたりして、情緒ありますよね。
Posted by: Kj @ December 3, 2005 03:43 PManeppe さん、おはようございます。
吉村順三は、もっともっと多くの方々に知られているべき建築家です。
ぜひ、11月10日から芸大の美術館で開かれる「吉村順三展」にいらしてください。ついでに、この赤レンガを、どうぞ。
恐れ多くも行ってみたくなりました。
どなたでしたっけ、というレベルですが・・・
秋山さんの先生なのでしたね。
ここの記事でみおぼえていました。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000664.html
aneppe さん、こんにちは。
これは小さな建物です。もうすぐ吉村順三展が始まりますから、ぜひ、いらしていただいて、ついでにこの赤レンガ1号館を見るというのはいかがでしょう。
こんなに詳細に建物の改修についてレポートされているのは画期的ですね。担当されている君塚和香さんががんばっておられるようです。
Posted by: 秋山東一 @ October 28, 2005 06:36 PM小さそうですね。
それにしても詳しいサイト!!!
赤レンガ、わたしもあたためているネタがあるので、触発されます。