PUBLIC TRANSPORT | [ BOOKS , TRANSPORT ] |
PUBLIC TRANSPORT「公共交通機関」ということになるのかな。
子供向けの叢書「目にするもの」シリーズというようなものなのかな。No.1 は INDOORS AND OUT そして HOUSES 、FUNITURE 、POTTERY AND GLASS そして本書 PUBLIC TRANSPORT というわけだ。著者は Christian Barman 工業デザイナーとのことだ。
とにかく、この交通の本しか見たことはないのだが、ペーパーバックのモノクロ64ページという薄いリーフレットという体裁だが、子供向けなんていえない優れた内容、構成の本なのだ。
各項目毎に見開き、モノクロ写真に解説という構成である。その項目の内容、構成が面白いのである。
最初の見開きは「information」である。「旅行者はは最初にインフォメーションを必要としている。1番目の写真は、バスの停留所のサインである。..............」と始る。このあたり大人なのである。
公共交通機関の本というと、最初のページに新幹線とかかっこいい車両の写真というのが定番、本書でいえば「Engine」ということになるのだが、違うのである。
最初から「サイン」とくるのである。そして「Shelter」、バスの上屋から駅舎、「Up and Down」で上り下がり、階段やら跨線橋と続く。「Engine」までにはずいぶんとあるのである。
そして、「Support」、見開きにわたって手すり、吊り革の写真だ。それが大事なことであることを教える本なんてあっただろうか。
これは、公共交通機関とは「システム」であることを、教える本なのである。それも細部、ハードのディテールにわたっていることを教えてくれる優れた本なのである。
● 秋山東一のストックテーキング [10]「鉄道模型ってひとつのシステムなんだ」
Posted by Toichi.AKIYAMA @ January 31, 2005 08:23 AM