050131

PUBLIC TRANSPORT

BOOKS , TRANSPORT

penguin_see_0.jpgPUBLIC TRANSPORT「公共交通機関」ということになるのかな。


penguin_see_1.jpg1949年とあるからずいぶんと古い本である。どこかの洋書屋のバーゲンかなにかで手に入れたはずである。英国の PENGUIN BOOKS の THE THINGS WE SEE というシリーズの No.5 がこの本なのだ。

子供向けの叢書「目にするもの」シリーズというようなものなのかな。No.1 は INDOORS AND OUT そして HOUSES 、FUNITURE 、POTTERY AND GLASS そして本書 PUBLIC TRANSPORT というわけだ。著者は Christian Barman 工業デザイナーとのことだ。

とにかく、この交通の本しか見たことはないのだが、ペーパーバックのモノクロ64ページという薄いリーフレットという体裁だが、子供向けなんていえない優れた内容、構成の本なのだ。


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各項目毎に見開き、モノクロ写真に解説という構成である。その項目の内容、構成が面白いのである。

最初の見開きは「information」である。「旅行者はは最初にインフォメーションを必要としている。1番目の写真は、バスの停留所のサインである。..............」と始る。このあたり大人なのである。

公共交通機関の本というと、最初のページに新幹線とかかっこいい車両の写真というのが定番、本書でいえば「Engine」ということになるのだが、違うのである。

最初から「サイン」とくるのである。そして「Shelter」、バスの上屋から駅舎、「Up and Down」で上り下がり、階段やら跨線橋と続く。「Engine」までにはずいぶんとあるのである。

そして、「Support」、見開きにわたって手すり、吊り革の写真だ。それが大事なことであることを教える本なんてあっただろうか。

これは、公共交通機関とは「システム」であることを、教える本なのである。それも細部、ハードのディテールにわたっていることを教えてくれる優れた本なのである。


Information
Shelter: The Road Passenger
Shelter: The Rail Passenger
Shelter: The Train
Booking Halls: 1
Booking Halls: 2
Up and Down
Tockets
The Inportance of Order
Station Amenities
Food and Drink
Engine: 1
Engine: 2
Engine: 3
The Coach
The Compartment
The Saloon
Support
Boarding and Alighting
Windows
Luggage
Settling Down
Meals
On the Way

秋山東一のストックテーキング [10]「鉄道模型ってひとつのシステムなんだ」

Posted by Toichi.AKIYAMA @ January 31, 2005 08:23 AM
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