040111

Macintosh マッキントッシュ登場

Apple

今年2004年1月は、Macintosh マッキントッシュの20才の誕生日だ。
20年前の1984年1月24日、Macは産声をあげた。

その数日前の1月22日、米国毎年恒例のスーパーボールに、あの映像「1984」と題された映像がコマーシャルとして放映された。それはもう伝説というべきものなのだ。(前年の12月15日が最初というマニアックな.......もあるが)

それは最初のこれから生まれる Macintosh のテレビコマーシャルだったのだ。ジョージ・オーウェルの「1984」を下敷きにリドリー・スコット監督の作品なのだ。独裁者ビッグ・ブラザーに管理される世界、そこに若い女性がジョギングのスタイルで、手には大きなハンマーを持って走ってくる。何度か振りかぶって大きなビッグ・ブラザーが写されている大きなスクリーンに投げつける。スクリーンは爆発、そして、テロップが表示される。

On January 24th.
Apple Computer will introduce Macintosh.
And you'll see why 1984 won't be like "1984"

と Macintosh マッキントッシュの登場が予告された。

Mac_1984ad.jpg


この映像はMADCONNECTION のエントリーにあった2004年版、彼女は iPod を着けている。タンクトップは有名なMacのシンボリックなイラストが......まぁ、この映像を見てこれから登場するMacを想像するには無理がある。

このMacintoshの20周年を記念して、WIRED NEWS ワイアード・ニュースは「マック誕生20年:ハイテク界の識者たちがマックの意義を語る」と題して、この画期的なマシン、開発者、そしてマックがコンピューターと文化全般におよぼした影響をテーマに特集している。

アップル社の創立者の1人、もう一人のスティーブ、スティーブ・ウォズニアックは語っている。「すぐにわかることだが、世界中のすべてのコンピューターはマッキントッシュなのだ。かつて、ウィンドウズが真の『ウィンドウズ』ではない時代があった。ウィンドウズには『MS-DOS』が含まれ、DOSの操作はコマンド行をタイプ入力する必要があった……。そして面白いことに、ウィンドウズは、ウィンドウズ95、ウィンドウズ98という具合に移行した結果、今ではマッキントッシュになってしまったのだ」

Woz その通りだよ。っていいたくなった。

作家の Howard Rheingold:『MacPaint』(マックペイント)を立ち上げ、「画面の拡大表示」(FatBits)を見つけ、そのあと何時間もピクセルの世界に没頭したことを鮮明に覚えている。実際、自分の心の拡張となる初めてのパーソナルコンピュータだった。それ以前は、作家という仕事柄、どうしても『CP/M』[マイクロコンピューター用OSの1つ]とDOSのためのオタクっぽいコマンドラインを習得せざるを得なかった。それが、ポイントしてクリックするだけでよくなったのだ。脳の中で使われていなかった頭葉が丸ごと1つ目覚めたかのようだった。マックがなければ、はたしてウィンドウズは存在しているだろうか?

Howard Rheingold も、僕と同じことをやっていたんだ。


W I R E D  N E W S
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1/9 マック誕生20年:ハイテク界の識者たちがマックの意義を語る
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more....."Macintosh マッキントッシュ登場/2"


Posted by @ January 11, 2004 12:01 AM | TrackBack (1)
Comments

Slashdot Japan に「米Forbes誌が『Macの20周年企画』として2つのオンライン投票を行っている。」という記事がありました。
歴代でもっともApple社を駄目にしたCEOを問う「Apple's CEO Soap Opera」と、一番好きな/嫌いなMacのTV CFを問う「Pick Your Favorite Apple Ad」です。

http://slashdot.jp/mac/03/12/260515207.shtml?topic=11

まぁ、結果は予想通りですが。

Posted by: 秋山東一 @ January 12, 2004 12:17 PM

昔々、銀座伊東屋でCG作成用方眼紙と云うものを売っていましたね。要するに方眼紙にモザイク画を描いて、それを元にBASICでプログラミングするという原始的なモノ、方眼紙にデバイス座標が刻まれているのがミソだった。
MacPaintやMacDrawが生まれなかったら、いつまでそんな原始的なことをしていたのだろうか。

Posted by: iGa @ January 11, 2004 11:38 AM

「りりこ」さんコメントありがとうございます。
私のハイパーカードへの思いも、きっと同じです。

http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000075.html
このエントリーはハイパーカードの話なのです。マックペイントを作りハイパーカードを作ったビル・アトキンソンも健在のようですね。

私も  Filemaker pro が好きです。それは昔のあの頃の「すてき」を持っているからなんだと思っています。

Posted by: 秋山東一 @ January 11, 2004 01:29 AM

わたしはHyperCardが使いたくてMacユーザーになりました。
そして、いまでもあれはすごかったと思っている。
データベースソフトがすきなのはそのせいだと思う。
たいして利用するデータも持たないのに。
そして、SuperPaint・・・
ビットマップとドローを行き来する不思議なソフト。
Windowsユーザーだけど、コマンドラインは使えません。

Posted by: りりこ @ January 11, 2004 12:43 AM