「バラックに作る」 | [ BARRACK finder ] |
この [BARRACK finder] の投稿も含めて、そのバラックの様相を見ると、この辺りで分類しておかなければいけないと考えた。
030601「 BARRACK 」というエントリーで、バラックはどうして存在しうるのか、その「生成理由」についてメモしていた。
1)度重なる増・改築によって原形を留めることなく変質したもの。
2)セルフビルド等により、世間一般の約束事、および一般的な考え方手法を超越したもの。
3)それが仮設物として、いい加減な程度で良しとする確信犯的に意図され施工されたもの。
もう一度、それを整理するとこんな風になるのではないかと考える。
[Barrack T] 時間系バラック
度重なる増・改築によって原形を留めることなく変質したもの。
030604「上原3丁目内藤靴店」
[Barrack A] アマチュア系バラック
素人のセルフビルドにより、世間一般の約束事、および一般的な考え方・手法を超越したもの。
030602「鳩小屋」なんか典型的な感じがする。
[Barrack P] プロフェッショナル系バラック
プロにより、それが仮設物としてこの程度で良しとする、確信犯的に意図され施工されたもの。
030607「下小屋」はまさしここの範疇である。
そして、複合系バラックというべき、セルフビルド・プロ系バラックが時間とともに変質したもの。
これらの中で、[Barrack T]「時間系バラック」が最重要な物と考えている。
時関とともにバラックが形成されるという事実を分析し、建物がバラックへと上手に変質していくのを許容する方向を作らねばならないと考えている。how buildings learn の考え方に、その萌芽が隠されていると考えている。
そこから「バラックに作る」という方法を導き出しうると考えている。