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南を上にするということ

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IMG_2096.jpg今まで秋山設計道場、秋山建築学校の即日設計課題の提出図面の平面図は方位は北を上にして描くのを標準としてきた。

世の中の公的な図面の標準も北上が原則なのだが、私の教える場では南上を標準とするように変更したいと思う。

これは、あくまでも、住宅をエスキスする場でのことである。

左の概念図のように、肩の幅であるA3のエスキスの空間に太陽の動きが加えられるのだ。

本来は指定する必要もないことなのだが、設計道場で複数の生徒が描いた図面を講評するのに、方位が統一されていないと一々頭を切換えるのに疲れるので北上という指示をしてきた。

しかし、今回、南を上にすることは、それ以上に大切なことに気がついた。

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早速、先日の「A2プロジェクト・設計道場ククル分会第4回」の私の課題図面、エスキスを北上から南上に変えてみた。
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先日の「A2プロジェクト・設計道場ククル分会第4回」で田瀬さんが南を上にして描いておられるのに気付いた。

昔、住宅の図面では南を上に描くのは吉村事務所では標準であると、奥村まことさんに聞いていたのを思い出した。

 ● 「高樹町の家」

「日当たりよし、風通しよし」を住いの徳目とし、設計とは知ること分かることでなく、身に付けるものと嘯く私には、その身体性の上からも……、住宅の図面は南上を標準としようと考えたのだ。

今月末の秋山設計道場、来月の設計道場ククル分会から変えることとする。


Posted by 秋山東一 @ July 26, 2021 05:57 AM | TrackBack (0)
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