200728

Designing Graphic Props for Filmmaking

Art/Design , BOOKS , Cinema

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映画やら芝居に使う小道具のことを PROP プロップというのを初めて知った。ラグビーのポジションとと同じだ。

「Designing Graphic Props ……」とあるのがミソだな。

まぁ、グラフィックデザインということではなく、映画制作における「グラフィックな小道具」のデザイン……ということだな。

こいつは原書だが、こいつの存在は邦訳本「映画プロップ・グラフィックス スクリーンの中の小道具たち」を知ったからなのだ。

結構高価だから……、それにグラフィックの本だから読むところも少ない……とたかをくくって、amazon.com から手に入れたのだ。

しかし、失敗、失敗……、テキストも沢山、読みたい部分も多々あって、高価であっても邦訳本を購入すべきであったのだ。

まっ、本書の副題にあるような、映画に必要な、偽ラブレター、偽造電報、脱獄用マップなんぞの制作の話しなのだ。

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本書の著者であり、そのデザイナーは ANNIE ATKINS、アイルランドのおばちゃんという感じの女性だ。

いろいろな仕事がでてくるが、私の一の興味は、
Wes Anderson ウェス・アンダーソン監督
の映画、そのグラフィックなプロップのデザイナーであることだ。

この頁は映画を観た人にはおなじみの、グランド・ブタペスト・ホテルに登場するお菓子屋 MENDL'S の箱だ。

沢山の考証、リサーチによって、もっともらしい、その場に相応しい物の制作……、楽しくてすばらしい。

・ ・ ・ ・ ・

優れたモノがある。

決して、0から作り出しているわけではない、映画自体も同じだが……、建築設計の一面を見る思いであるのだ。


Posted by 秋山東一 @ July 28, 2020 08:11 AM | TrackBack (0)
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