Designing Graphic Props for Filmmaking | [ Art/Design , BOOKS , Cinema ] |
映画やら芝居に使う小道具のことを PROP プロップというのを初めて知った。ラグビーのポジションとと同じだ。
「Designing Graphic Props ……」とあるのがミソだな。
まぁ、グラフィックデザインということではなく、映画制作における「グラフィックな小道具」のデザイン……ということだな。
こいつは原書だが、こいつの存在は邦訳本「映画プロップ・グラフィックス スクリーンの中の小道具たち」を知ったからなのだ。
結構高価だから……、それにグラフィックの本だから読むところも少ない……とたかをくくって、amazon.com から手に入れたのだ。
しかし、失敗、失敗……、テキストも沢山、読みたい部分も多々あって、高価であっても邦訳本を購入すべきであったのだ。
まっ、本書の副題にあるような、映画に必要な、偽ラブレター、偽造電報、脱獄用マップなんぞの制作の話しなのだ。
いろいろな仕事がでてくるが、私の一の興味は、
Wes Anderson ウェス・アンダーソン監督の映画、そのグラフィックなプロップのデザイナーであることだ。
この頁は映画を観た人にはおなじみの、グランド・ブタペスト・ホテルに登場するお菓子屋 MENDL'S の箱だ。
沢山の考証、リサーチによって、もっともらしい、その場に相応しい物の制作……、楽しくてすばらしい。
決して、0から作り出しているわけではない、映画自体も同じだが……、建築設計の一面を見る思いであるのだ。