Hornby type Coupler / Progress Products | [ MODEL RAILROAD ] |
暮れに eBay で注文した品物が二週間かかって到来した。
これで、Märklin MAXI なるエントリーでちょい見せ……した、Progress Products のカプラーこと、連結器が三種類揃った。
必要なのは一種類でいいのだが、全体を把握すべく揃えてみたのだ。
上から、Bogie type、French type、English type の三種だ。
これらのカプラー、連結器は、1950年代には作られなくなった MECCANO メカノ社の鉄道模型、Hornby 0-gauge(オーゲージ)のカプラー、連結器のレプリカだ。
Auto-couplings……、自働連結器と称しており、ぶつかれば自動的にループがフックに引っ掛る仕掛けだが、現実の連結器は繋ぐのも離すのも全て手動だ。
これらのカプラーーのデザインは現実とは、まったく関係ないというのが面白いところだ。
模型鉄道用……、現実には存在しない形なのだ。
米国型では Kadee coupler に換装することで、完璧な模型鉄道になったのだが、欧州型ではそうはいかない。
欧州形は Buffers and chain という Coupler 連結器が通常だ。
左の写真のように、車両端部の二個のバッファー、緩衝器が接して真中のフックにチェンで連結される。引張力はチェンが担い、推進力はバッファーが担うという形だ。
従って、あまり形にならない……というか、模型化し難いというわけだ。
Finescale model では模型化されているが、静的な機関車模型ではいいとしても、あくまでも機能することを求める模型鉄道としては適当ではないのだ。
フックとループが噛み合って連結する形式だ。印象は大分違うが……、メルクリンの HO も同じ形式だ。
MECCANO メカノ社の Hornby 0-gauge のカプラー、規格が MECCANO していて、MAXI に最も相応しい……と考えている。
試験的に MAXI 54406 Freight Train Starter Set の機関車と無蓋車の連結器を換装してみた。
MECCANO のパーツ angle bracket を加工して装着、うまくいっている……、 English type で決りだ。
今ある車両分のカプラーが、英国から送られてくるのを待つだけだ。
本物の Buffers and chain は全くのマニュアル……連結も解放も全て人手を介して行うが、これは自働連結……、アンカプラーは難しい。
カプラー取付け部分の MECCANO パーツ angle bracket の孔を進行方向に縦長に大きくした。
又、カプラーが進行方向に曲がる……と元に戻るとを両立させる為、弾性のある両面接着テープを使っていたが、全て廃止し、左右自由に動き、進行方向にも動けるようにした。
この結果、停車時には小さな車間距離が、進行時には大きくなりカーブ600mmRを容易に通過できるようになった。
今までの試行錯誤が……、なーんだ……という感じだが、完成形である。
Märklin MAXI のヨーロッパ軽便型の導入に踏み切ったのは、このカプラーあっての話であった。私の考える「あらまほしき」形になって、うれしい。
バッファータイプの実物のカプラーは手動連結なんだから、問題なしなのだ。連結時にはちょっと手を貸して、真っすぐな位置にしてあげるだけでいいのだ。
連結器の構造上、もうこれ以上は車間は縮められない……というところまできた。なかなか美しい。
可動バッファーを自作せねばならないのか……まで考えたが、ここまで縮められて、曲線路600mmRを曲がれれば、もう、文句ないのだ。
1/22 の写真から比べたら格段の進歩なのだ。