50年めの大きな玉ねぎ | [ Architecture , Blog ] |
ひょんなことから、こんなサイトに出合ってしまった。
副題には「日本武道館・京都タワーを設計した建築家の祖父『山田守』をめぐる コミック・エッセイです」とある。
……なにか BD こと、バンド・デシネ(bande dessinée)を思わせる、読むところがいっぱいの漫画だ。
建築家・山田守の人生を描くマンガ「50年めの大きな玉ねぎ」なるブログ・サイトなのだ。
作者のY田Y子さんは、山田守の四男・健治郎氏の長女、山田守の孫ということになる。
彼女が生まれたのが山田守没(1966年)後ということで、山田守に会ったことはないのだが、祖母がいた。沢山の記録をひもときひもとき、山田守の一生を描きつつある。
● 【漫画13−6】金沢6話 神保家パラダイス : 50年めの大きな玉ねぎ
これからの話の展開が待ち遠しい。
私が藝大建築で学び始めた頃、ちょうど、山田守の京都タワー・日本武道館を巡って建築界では景観論争が起きていた頃だった。
しかし、私にとっては偶然に出合った長沢浄水場の山田守でもあった。それは私に大きな影響を与えてくれた。
1982年の建築知識300号記念号 (7月号) 特集「原点としての設計スピリッツ」に他の著者と一緒に各々、三ヶ所の建築について書くことになった。
私が選んだのはコルビュジェの西洋美術館、霞ヶ関電話局、そして長沢浄水場であった。
その時、取材として、まだあった山田守設計事務所を訪問した。
その後、渋谷区上原に自宅と事務所を構えたが、東海大学富ケ谷校も近く、私にとって山田守は極く親しい存在であったのだ。