飛行士たちの話 | [ BOOKS ] |
あの「チョコレート工場の秘密」の作者・ロアルド・ダールの初期短編集「飛行士たちの話」だ。
彼は第二次世界大戦中、英国空軍の戦闘機パイロットとして従軍しており、その時の諸々が、この短編集の基となっているのだ。
原題は「Over to You: Ten Stories of Flyers and Flying」だ。
ズズぼけているのは永井淳訳の1981年版、そして、出たばかりの田口俊樹の「新訳版」だ。
先日、玉井さんご自身のブログ MyPlace2 に「卵をめぐる祖父の戦争」の作者・デイヴィッド・ベニオフについて書かれていたが、その翻訳者・田口俊樹についても言及されていたのに興味を持って、田口俊樹を検索してみたら、なーんだ、ロアルド・ダールの翻訳者でもあるのだ……。
そして、出たばかりの本書「飛行士たちの話・新訳版」を手にしたというわけだ。
本書の題名は同じ「飛行士……」だが、各編の題名はちょっと違ったりしている。括弧内は永井淳訳版だ。
訳者あとがき
玉井さん、どうもです。
短編苦手……、面白いですね。私も得意……ってわけじゃないけれど。
それなら……というわけじゃないけど、ダールの自伝はどうですか。子供時代の「少年」、学校出てからの「単独飛行」……、きっと、アフリカに渡って飛行士になって……の話は気に入ると思うなぁ。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000667.html
ベニオフの「25時」を1円で購入……、読み始めました。
ウィキペディアでダールを調べてみたら、彼の翻訳は田村隆一や柳瀬尚紀、永井淳のほかに開高健と、豪華な顔ぶれが訳してるんですね。
しかもパトリシア・ニールと結婚していたとか、そのまえに彼女はゲーリー・クーパーと不倫関係にあって妊娠したが、クーパーの奥さんが離婚に応じなくて中絶したことがあるとか、そういう方面も華やかだったということを知りました。
だからというわけではないけれど、この本も読んでみたくなりました。しかし、ぼくは短編というのはどちらかというと苦手です。何度も、新たに物語の世界に入って行かなきゃならないのが面倒で・・・
Posted by: 玉井一匡 @ August 28, 2016 02:14 PM