黒川哲郎氏逝去 | [ ABOUT , Architecture ] |
黒川哲郎/著[建築のミッション ースケルトンドミノとスケルトンログは林業と建築を結ぶ]
その黒川哲郎が5月29日に亡くなられた。私より一つ下……享年69歳、たしか6月5日が誕生日であったから、70歳寸前の逝去であらせられたのだ。
先日の「奥村昭雄さんを思い出す会」には夫人が出席された。「黒川本人が来たかったのですが……、残念です」と語っておられた。前々から、氏の闘病生活は存知上げていたが、実に残念なことである。
黒川氏とは藝大生徒の時代、私が八王子、彼が吉祥寺ということがあって大いに親しくしていた。1970年、初めての訪欧も氏と吉松眞津美氏(宮脇事務所スタッフ)の三人で一ヶ月間の旅行を成したのであった。
その後、仕事上で交錯することはなかったが、いつも気になる存在ではあったのだ。
心から、ご冥福を祈りたい。
建築家・東京芸術大学名誉教授、黒川哲郎先生には、かねてより療養中のところ、去る5月29日午後8時12分にご逝去されました。享年69でした。
通夜・葬儀告別式などは行わず、ご親族のみでお見送りをするそうです。
病床の中、『山と共につくる次世代木造の家』/家を伝える本シリーズ(平凡社)を鋭意執筆中で、出版を楽しみにされていました。奥様は、この本が完成・出版の折に皆様とのお別れの会を、とのご希望で、ご香典・ご供花・ご供物はご辞退なさるとのことです。