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Steve Jobs

Apple , BOOKS

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もうジョブズの本については食傷気味……という向きも多いと思うが、注文してあった Steve Jobs の原書が amazon.com からやってきた。

書籍本体は $17.88、それに一番安い送料で $5.48……、その所為か12日程かかった。

全一冊……、邦訳版よりも一回り大きい。

まぁ、電車の中で開いたら目立ちすぎ……だな。

大きいので、中味はせせこましくなく、ゆったりとしたレイアウトだ。

写真は本の真ん中にあるが、本文の用紙とは違いグラビア印刷である。又、各章毎に写真が入っており、珍しい写真もありなかなか興味は尽きない。

全部で630頁あるが、本文は571頁、その後の60頁弱は、ACKNOWLEDGMENTS(謝辞)、SOURCES(出典)、NOTES(覚書)、INDEX(索引)、ILLUSTRATION CREDITS(挿絵クレジット)と続く。

しかし、邦訳本ではこれらの全てが欠落している。いかに急いだとはいえ、こんな不完全な翻訳本はないのではないか……、こういうのを手抜きというのだ。

……そう言えば、最初の CHARACTERS(登場人物)の部分4頁分も欠落……、だんだんと怒りがこみあげてきたぞ。

Steve_Jobs_book_2.jpg

翻訳者の井口耕二氏が決めたのか、講談社が決めたのか、邦訳版ではその部分は不要であるとしたとすれば、邦訳版の読者を愚弄しているとしか言いようがない。
邦訳版を購入した人たちは、講談社に抗議すべき……、不完全な邦訳版を高額で買わされたと抗議しよう。

出放題の浜松の旦那が……。
 ● 出放題 : Steve Jobs
MyPlace の玉井さんも怒っているぞ。
 ● MyPlace: 「Steve Jobs 」英語版が届いた
 ● MyPlace: 「スティーブ・ジョブズ Ⅰ,Ⅱ」


追記 111108

邦訳本でネグレクトされた頁で、いかに原書が親切に作られているのかが分かる。

目次の次、イントロダクションの前に CHARACTERS(登場人物)が4頁にわたってあるのだ。60人弱の人名が ABC 順に並び簡単な説明がのっている。

少なくとも、私にとってはここに登場する人物で未知の人物はいないが、多くの読者にとってジョブズなる人物に関心はあっても、ウォズを知っている人は少数であろうし、アメリオを知る人は皆無であろう。そんな rest of us にやさしく作られているのだ。

まぁ、その他……邦訳本が無くてもいいだろうとした60頁弱、ACKNOWLEDGMENTS(謝辞)、SOURCES(出典)、NOTES(覚書)、INDEX(索引)、ILLUSTRATION CREDITS(挿絵クレジット)……の欠落は、著者に対する敬意を失しているし、読者をも愚弄するものであろう。

remote-buy-jp5._V45733929_.gif Steve Jobs [ハードカバー]

Posted by 秋山東一 @ November 8, 2011 12:44 PM
Comments

林檎家さん、どうもです。
それが本書の最上の読書法かと思いますです。原書は iPad でという手が一番安上がりのようですね。
http://dehoudai.exblog.jp/17072596/

Posted by: 秋山東一 @ November 10, 2011 11:17 AM

akiさんのamazonのレビュー!
「参考になりましたか」に「はい」のボタンを押しておきました。

私は、翻訳版は、本の装丁、金額に納得出来なかったので、
買いませんでした。

ゆっくり、原書を読みます。
多分、図書館で翻訳版のお世話になるでしょうけど…。
(^ ^;)

Posted by: 林檎家 @ November 10, 2011 09:28 AM

自分のエントリーでと思っていましたが、もう少し言わねば。
この本の全体を通じて著者が言っているのは、ジョブズがひどく攻撃的や無慈悲になることも、APPLEがのシステムをクローズにしたことも、それはジョブズ自身が完璧だと納得できる製品をつくるためなのだということでしょう。
 それを分からないほどバカなのか、手抜きしたのか・・・・

Posted by: 玉井一匡 @ November 8, 2011 09:59 PM

raizo さん、どうもです。
読む人によって「ビジネス書」として読もうが「ファンタジー」として読もうが……構わないと思います。
しかし、原書があって翻訳本があるのであって、このように恣意的に切り刻んでいいのか……どうか。本文以外をこんなに削ってしまったら、著者に対して失礼きわまりない……と考えます。まぁ、出版側の売れればいい……という思惑全開ですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 8, 2011 08:51 PM

こんにちは。実は私も英語版を本屋さんで見つけて買ったまま、棚に積んであります。日本語版を読み終えたらと思っていたので、まだ全く開いていませんでした。そんなに違いがあるとは…

今やっと英語版をゆっくり開いてみますと、邦訳本とは全く違うもののようにも思えてきますね…。カバーをはずした状態も、英・和版のイメージが全然違いますね。やはり邦訳版は「ビジネス書」なのかなと思いました。

Posted by: raizo @ November 8, 2011 08:14 PM

iGa さん、どうもです。
原書と翻訳本の違いに気がついたら、頭に血が上って……大いに怒っておりますです。さーて、どうしたものか……ですが、amazon のレビューには投稿したのですが、訳者のブログにコメントしましょうかねぇ……。

Posted by: 秋山東一 @ November 8, 2011 07:52 PM

初めてジョブズ関連本を読む人には複雑な人間関係を理解する為にCHARACTERS(登場人物)のリストは必須ですね。

添付された愛読者カードのハガキでブーイングですね。

Posted by: iGa @ November 8, 2011 07:27 PM

ん~。

Posted by: たかさん @ November 8, 2011 03:19 PM

玉井さん、どうもです。
なんだか、裏切られた……という感じですね。原書を見なければ、そんな不完全な邦訳本を高額で買わさせられていたという事が分からなかったのですから。

Posted by: 秋山東一 @ November 8, 2011 02:09 PM

間違って注文したスペイン語版が無事にキャンセルできたのにほっとして、英語版を注文するのを忘れていました。
いま、さっそく英語版を注文しました。
 レイアウトも写真も間が抜けていてひどいと思っていましたが、索引や登場人物のリストまで削るとは、抄訳。
講談社は、ジョブズの死が世間を騒がせているうちに、少しでも早く出版して大儲けしようという、一種の香典泥棒ですね。
長くなりそうなので、また、自分のエントリーで。

Posted by: 玉井一匡 @ November 8, 2011 01:47 PM