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Whole Earth Catalog

BOOKS , THINK

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Blog, Twitter, Facebook 等のネット世界にはジョブズ追悼のエントリーで溢れている。

特に、彼が2005年にスタンフォード大学の卒業式で、来賓祝辞として行ったスピーチの内容が一番取り上げられている。"Stay hungly. Stay foolish." という言葉だ。

彼のスピーチを読めば分かることだが、この言葉はジョブズのオリジナルの言葉ではない。
Whole Earth Catalog の最終版である Whple Earth Epilog の言葉の引用である。それも裏表紙にあった言葉なのだ。

裏表紙のクレジットに SB とあるから Stewart Brand スチュアート・ブランドの言葉なのであろう。その言葉に感化されたジョブズがいたのだ。Whple Earth Epilog の出版は1974年、ジョブズ19歳……、Atari で働き始めた頃、彼の一生を決めた言葉に出会ったのだ。


Whole Earth Catalog のウェブサイトができて、誰でもそのコンテンツにふれる事ができるようになったのは喜ばしい限りである。

 ● Whole Earth Catalog: Access to Tools and Ideas


off_logo_0.jpg私の手元には五冊の Whole Earth Catalog がある。何か意図的に収集したわけではないが、見かける都度にゲットしてきたものだ。
その全てが「 aki's STOCKTAKING / off line 」会場に登場する。

Posted by 秋山東一 @ October 11, 2011 07:53 PM
Comments

星研一さん、どうもです。
将来に対する詳細な論考ありがとうございます。その有り得べき未来の根底に Whole Earth Catalog を据えるというお考えに賛同します。

Posted by: 秋山東一 @ October 12, 2011 08:34 AM

Bemo さん、どうもです。
あの頃、パーソナルコンピュータ草創の息吹をお感じになっておられるのですね。結局はジョブズの牽引力によって今があるのでありましょう。

Posted by: 秋山東一 @ October 12, 2011 08:27 AM

秋山さん いつも楽しい話ありがとうございます。

ジョブス亡き後 今後の展開をするために
少々長くなりますが 
彼のなし得えてきた情報機器の革命の基本を振り返ってみます。

以下 引用元は
斉藤由多加著 マッキントッシュ伝説1 毎日コミュニケーションズ 2003年です。

* p113
コンピュータとは基本的にはデイスプレイのことなのだと感じはじめていました。
なぜならコンピューターでユーザーが見るのはデイスプレイだけですから 

* p114
GRAIL(graphical input language)と呼ばれるシステムがあったのです。
エンドユーザーがキーボードさえいらない、
ユーザーフレンドリーな言語を作ろうとする試みでした。

* p116
私は初めてMITのシーモア・パパートを訪ねました。

大人のする事を子供に早くから学ばせることの鍵は『紙』や『本』にあると。
つまり『お絵描き』です。

パパートはコンピュータが印刷の次に取って代わるものだ、と言っていました。

それから子供のコンピュータとはどのようなものかということばかり考えてました。  

*p118
ほとんどの時間をそこで子供向けの簡単で強力な言語とは何かを考えて過ごしました。 

私はテイラーに教育が大事である事を話し、わたしはDynabookを実現したいと言いました。

*p123
コンピュータは動的なことを得意としています。
多様なものを相互に作用させる形態をしています。

*p126
Macintoshは『批判されるに足る最初のコンピューだ』

*p128
この発想はジョブスが視覚に極度にこだわったところからでてきたと思います。
ジョブスはスクリーンでどのように見えるかを非常に気にしていました。
批判を繰り返し、よりよい方法を考えさせました。

*p131
印刷や学習の技能を身につけることにより実際に考え方が変わるのです。

以上 引用した、話し手はかつてアップルフェローであったパーソナルコンピュータの父 アラン・ケイです。

p117のAlanKayの提供したDynabookのイメージ図は40年前に描かれたiPadそのものに他ならない。

ジョブスなき後のmacの夢を引き継ぐ人は、そうMacの本質を作った 彼をおいてないでしょう。

Macがアラン ケイを 呼ぶ日も近い。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」からだ。

そして今後の展開は
この発明品を使った我々ひとりひとりが
まさに全地球を意識して
より協力して生きる社会を実現することではないでしょうか?
The Whole Earth member として。

Posted by: 星 研一 @ October 12, 2011 02:16 AM

Jobs のスピーチを聞いていると、いつも、このカタログを思い出していました。Apple Ii から、現在の製品
まで、この精神が生き続いているようですね。

なぜか、このカタログを見ると、シンクレア ZX81 を思い出してしまう。

Posted by: Bemo @ October 12, 2011 12:01 AM

星研一さん、はじめまして、こんにちは。
ジョブズはおっしゃる通りの人生を歩み……逝ってしまった。彼が変革していった世界を、我々はよく展開していけるのか……、問われていると思います。

Posted by: 秋山東一 @ October 11, 2011 06:38 PM

Whole Earth Catalogの 裏表紙

stay hungry お腹がすくと動物は行動する。
stay foolish 知識の限界に気づいた時、知がはじまる。
(ありふれて町の風景写真)
この道の向こうに何があるだろうか?と気づいた時
人は新たな旅にでる。
そして彼は、大学を中退し本当の知の旅をはじめた。

Whole Earth Catalogの 表紙
Access to tool
道具という人類の発明品の本質、
例えば、パソコンとは人の精神活動における自転車だ、
それを使う事でより効率的に活動できるものだ  
といってMacを世にだした。

彼にとっての聖書 そのものを実現した人生

さようなら ジョブス

Posted by: 星 研一 @ October 11, 2011 11:06 AM