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清く正しい本棚の作り方

BOOKS

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清く正しい本棚の作り方


著者: (TT)戸田プロダクション

ISBN: 978-4883933587
出版: スタジオタッククリエイティブ

定価: 1,785-円(税込)

清く正しい本棚……、とは何物なのか。

本書の帯には「家具屋の本棚はロクなものではない!」なる過激なお言葉が……、まぁ、これは「市販されている既製品の本棚」の意……、これには、少なからず賛意を表明する向きも多かろうと思う。

本書は web 上で、なかなか人気のサイト、同じ名前の「清く正しい本棚の作り方」を書籍化したものなのだ。本書自体も2009年末に出版されたものだが、今ごろになって本書に気が付いたのだ。

自炊(じすい)」の時代に今さら本棚……、それも既製品に見切りをつけて「自作」しようというんだから穏やかではない。その理屈、そのノウハウ……その全てが本書に展開されているのだ。


目次
  はじめに
第1章  蘊蓄編
  1 我々はなぜ、本棚を「自作」するのか?
  2 自作本棚のメリット
  3 イメージを固める!
第2章  設計編
  1 詳細設計
  2 全体図の描き方
  3 木取り図の描き方
第3章  材料編
  1 材木屋に行こう!
  2 建具屋で切ってもらおう!
  3 ホームセンターに行こう!
第4章  組立編
  1 組み立て前の下準備を行なう
  2 いよいよ組み立て作業を開始する!
  3 仕上げ作業
第5章  塗装編
  1 塗装工程の概要
  2 下地処理(パテ塗りとヤスリがけ)
  3 ペンキ塗り(下塗りと上塗り)
  4 仕上げ(水研ぎと仕上げ塗り)
  5 最終仕上げ
第6章  設置編
  1 本棚の設置方法
  2 本棚の電装方法
第7章  実践編
第8章  資料編
  1 奥行き145ミリタイプのバリエーション
  2 本書7章「実践編」の木取り図

ここで教示するところの自作本棚……、二分割して天井一杯2m30cm程度、幅65cm程度(私は80cmを標準としているが)、奥行き21cm程度……、材料は合板、ランバコアを使用、切断はプロに依頼し組立て仕上げのみ自作、可動棚にしない……等々、なかなか納得の内容なのだ。まぁ、設計のプロが大工職や家具職人に発注する仕様と言えるものだ。

当方、IKEA イケアの BILLY ビリー なる既製品を使用だが、現状12本並べている状況で、急に自作するわけにはいかないが、棚板の強度不足は明らかで、何らかの補強を必要としているのである。

はじめにの言葉「本好きの、本好きによる、本好きのための本棚作り」……、まさしく、それがここにあるのだ。

Posted by 秋山東一 @ June 26, 2011 12:05 AM
Comments

m-louis さん、どうもです。
やぁ、お役に立てて……。本棚をちゃんと考えたいと思った人にとって、実に正統的にして実用的な知見に満ち満ちております。

Posted by: 秋山東一 @ June 27, 2011 09:33 AM

前々から自室の本棚を作り替えたいと思いながら(現在は無印のパルプボックスの無茶積みという極めて危険な状態)、時間がないのを言い訳になかなか下調べ段階に至ってなかったのですが、この本(サイト)の存在はまず一歩前に進めさせてくれそうです。ありがとうございます!

Posted by: m-louis @ June 27, 2011 01:43 AM

nOz さん、どうもです。
セルフビルドのベテラン nOz さんにとって、本書に書いてあることは当り前のことでありましょう。
しかし、合板を使う、切断がプロに、可動はしない、幅は小さく……等々、本棚くらいは自作してみようと思った素人衆には目からウロコ……でありましょう。
こんなノウハウ本こそ普及すべきと思っているのであります。

Posted by: 秋山東一 @ June 26, 2011 04:40 PM

ちょうど本棚を作りたいと思っていたところでしたので、ポチッとしてしまいました。

Posted by: nOz @ June 26, 2011 03:47 PM