生活の設計 | [ BOOKS ] |
氏は北大卒で屠殺場勤務という……世間の常識では珍しい職業選択をした訳だが、それを見る世間の目、同級生、妻の両親、ご近所の床屋さん、長男の保育園の先生の目、それをどう考え、どう捉え、どう困惑し、どう処理していかねばならないかを、ユーモラスに書いたものであった。
彼にとって、屠殺場と部落問題という深刻な問題も全てすっ飛ばしてしまって爽快……、「職業と差別」という問題をあっさりと乗り越えてしまっているのだ。
2001年出版の単行本は絶版、八王子図書館から借り出して読むことができた。本書は、すでに文庫本で「虹を追いかける男」に入っているとのことだ。
Posted by 秋山東一 @ October 19, 2009 08:11 AM玉井さん、どうもです。
そうなんですね。まさしく表紙は、幸福な「生活の設計」なのですね。屠殺場での仕事のお陰で、彼は主婦ならぬ主夫をやっているのだが……、でも、世間体……は取り繕うのが大変……なのです。
「牛を屠る」を読むと、これを読まずにはいられなくなりますね。
そのまえに福岡伸一の「もう牛を食べて安心か」を読もうと思っています。
表紙のデザインが、無意識に想像していたのとはずいぶん違うことも
興味深く感じました。
楽しみにしています。