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鉄道から見える日本

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鉄道から見える日本
探求この世界 2009年6-7月 (NHK知る楽/月)

著者: 原 武史

ISBN: 978-4141895206
出版: 日本放送出版協会
定価: 690-円(税込)

今尾 恵介氏の著書「線路を楽しむ鉄道学」のエントリーのコメント欄に iGa さんから NHK の放送の話を書き込まれた。

それが教育テレビの「知る楽」、月曜日の「探求 この世界」の6-7月、原 武史氏による「鉄道から見える日本」なのだ。しかし、結局、見ずじまい……、テレビをちゃんと視る…、録画して視る…なんて習慣がないから…いたしかたない。

そんなこんな、K8の啓文堂書店で、このNHKのテキストを発見しゲットしたのだ。目次を見れば、本日13日は第7回の放映日、午後10:25~10:50……見てみようじゃないか。


探求 この世界・目次
6-7 鉄道から見える日本
原 武史 明治学院大学教授

    はじめに
第1回 鉄道紀行文学の巨人たち   6月1日/6月8日
第2回 沿線が生んだ思想      6月8日/6月15日
第3回 鉄道に乗る天皇       6月15日/6月22日
第4回 西の阪急、東の東急     6月22日/6月29日
第5回 私鉄沿線に現れた住宅    6月29日/7月6日
第6回 都電が消えた日       7月6日/7月13日
第7回 新宿駅一九六八・一九七四  7月13日/7月20日
第8回 乗客たちの反乱       7月20日/7月27日
    参考文献


第7回のテーマは、日本最大の乗降客数を有する新宿駅で起きた政治的事件の話だ。

1968年、ヴェトナム反戦運動の最中、新宿駅東口と西口、その二つの場所で起こった性格の違う事件が語られる。反日共系学生による「米タン阻止」運動によって新宿駅騒乱事件、そして、西口広場を聴衆が埋め尽くしたフォークゲリラの運動、その二つが新宿の時代であったのだ。その時代、原宿にたむろしていた私にとってはとても親しい時代、事件であるのだ。

iGa さんがおっしゃる通りの仏頂面の原武史氏だったが、1974年、氏の少年時代の新宿駅に停車していた423列車の思い出から、やっと、鉄道が作り出した空間と時間、その経験をなつかしく語ってくれているのであった。

Posted by 秋山東一 @ July 14, 2009 12:02 AM
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