090429

ガムテープで文字を書こう

BOOKS , Font

4418092056.jpg


ガムテープで文字を書こう ―話題の新書体「修悦体」をマスターして

著者: 佐藤 修悦(さとう しゅうえつ)

ISBN: 978-4418092055
出版社: 世界文化社
価格: 1,500 -円(税込)

この「修悦体」と呼ばれるフォント、ガムテープで作り出されたフォントが、このように世の中に認知されて、このような本が登場するとは思ってもいなかった。

このフォントを発見し「新宿駅の案内 FONT」として aki's STOCKTAKING にエントリーしたのが041223とあるから、もう4年半にもなるのだ。

 ● aki's STOCKTAKING: 新宿駅の案内 FONT

最初は名無しのフォントだったものが、その作者、佐藤修悦氏の名をとって「修悦体」と名付けられ、このような本になるなんて誰が想像できたであろうか。

やぁ、立派なデザイン書になって登場なのだ。


目次
 修悦体ってナニ?
 修悦体が映画に!
 修悦体を作ってみよう
 修悦体ギャラリー —ガムテープ文字が街にとび出した
 修悦体美術館 —作品集カタログ
 修悦体50音をマスターしよう
 インタビュー
 あとがき

最初、そのフォント........というか、その書体で駅構内に仮設の案内を作ったのが、工事現場の警備を担う警備会社の佐藤修悦氏で、ガムテープとカッターでこれを作り出した......というのを知った時はびっくりしたものだ。

 ● aki's STOCKTAKING: Font 修悦体

本書では、そのノウハウが惜しみなく提供され、その作品もますます磨きがかかっているのだ。
映画のタイトルから、病院の案内板まで手がけられ........もう完全に認知されているのだ。テープの幅が一定(当たり前のことだが)という特性を、フォント製作に活かした.......えらいのである。

Posted by 秋山東一 @ April 29, 2009 12:24 AM
Comments

Honda さん、どうもです。
そうですね。このような結果を目指して始まった訳ではないものが、このように認知された。これも現代のネットの力なのではないかと考えています。

Posted by: 秋山東一 @ May 1, 2009 12:52 PM

本にまでなったんですね。ガムテープという素朴な素材と工事現場という環境があったから工夫されて独自に生まれてきたものなのでしょう。こうしたものが認知されて書籍として出版される意義は大きいと思います。クリエイティブである、ということの本質がそこにあるような気がします。

Posted by: Shigeo Honda @ April 29, 2009 01:14 PM