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スティーブ・ジョブズの流儀

Apple , BOOKS

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スティーブ・ジョブズの流儀

著者: リーアンダー ケイニー Leander Kahney
訳者: 三木 俊哉

ISBN: 978-4270004210
出版: ランダムハウス講談社
価格: 1,890-円(税込)

ちょっと変わった Mac 本「THE CULT OF MAC」の著者、リーアンダー・ケイニーの新著「Inside Steve's Brain」の邦訳版だ。原書の出版が今年2008年の4月だから、WWDC 2008 でスティーブ・ジョブズが iPhone 3G を発表する以前であるが、ホットなホットな内容であることは間違いない。

原書の表紙はジョブズの頭部の大写しの写真.........まさしく、題名通りの本なのだ。ついに、Steve Jobs スティーブ・ジョブズの「脳」の中味までが研究対象になってしまったのだ。


目次
    序 章
第1章 フォーカス|「ノー」が救ったアップル
第2章 独 裁|アップルのワンマン・フォーカスグループ
第3章 完全主義|プロダクトデザイン、卓越性の追求
第4章 エリート主義|Aプレーヤー以外の能なしは去れ
第5章 情 熱|宇宙をへこませる
第6章 発明欲|イノベーションはどこからもたらされるのか
第7章 ケーススタディ|iPod誕生の経緯
第8章 トータルコントロール|一から十まで
    謝 辞
    訳者あとがき
    原 注

今、その動向が注目される企業、Apple社、そのトップのスティーブ・ジョブズの頭で考えたこと、そして行動してきたことの本なのだ。あの iPod はソニー、ウォークマンを凌駕し、iTune によって音楽の流通を根底的に変革し、iPhone 登場以降、携帯電話、コンピュータを含めた情報の世界をも変えようとしているのだ。その全てはスティーブ・ジョブズの頭で考えられたことなのだ。

その世界を書く著者として「THE CULT OF MAC」の著者である Leander Kahney リーアンダー・ケイニー以上に相応しい人間はいないであろう。とにかく、これからの世界、 Apple が何をやろうとしているのか、その動向を想像するに必読の本であろう。それは、基本的な、単純な理屈にすぎないのだ。

各章の最後に「スティーブに学ぶ教訓」なる太字で印刷された「ご教訓」が並んでいるのだが、これは日本の「ご教訓」好きのビジネスマンへの特別サービスかと思ったら、原書にもちゃーんとあるのであった。どうもジョブズの言ったことから「ご教訓」を引きずり出したいのは日本人だけじゃないようだ。

 ● スティーブ・ジョブズの流儀

Posted by 秋山東一 @ November 4, 2008 08:32 AM
Comments

玉井さん、どうもです。
そうですか、ペーパーバックスなら注文してもいいみたいですね。きっと、送料は「エッフェル塔」よりも安いじゃないかと思うから、英語で読む(私は遠慮ですが.......)ならいいかもですね。

Posted by: 秋山東一 @ November 4, 2008 11:03 AM

「エッフェル塔」の故事にならって、ためしにアメリカのamazonで「Inside Steve's Brain」を探したら、ハードカバーでは$16.29、ペーパーバックスなら、$8.99でした。
送料を加えたら、日本語版と同じくらいの値段ですね。

Posted by: 玉井一匡 @ November 4, 2008 10:39 AM