Märklin metall / Chassis | [ Car , TOYS ] |
先日のメルクリンのタンク車のエントリー「Märklin metall /TankWagen」が kawa さんに注目されちゃったので、ちょっとやれちゃっているボディを整備しようと分解したのだが、ボディが外れたシャーシだけの状態で組立ててみた。
こんなシャーシだけを MECCANO で作ったモデルもあるし、30年代の Märklin ではシャーシとボディが別売りもあったというから、こんな形だったんだろう。
後ろに置いてあるのがタンク車のボディだ。
裸になったラダーフレームのシャーシに、ゼンマイ動力のエンジン部とプロペラシャフトで繋がった後輪、運転席のステァリングホィールから延びた前輪の操舵装置は実物そっくりだ。
ゼンマイだから前面のラジエーター部はカッコだけだが、しかし、メルクリンのゼンマイはずいぶんと立派なのだ。
このシャーシの上にいろいろなボディが架装されて、各種用途の車となるのだ。
kawa さん、明解なご説明、どうもありがとうございます。
分解して初めて分かりましたが、ボディ内で表に出ることがないラジエターとダッシュボードに繋がる部品がちゃんとあるということです。従って、シャーシだけの玩具としても存在していたことが分かりました。
次は、このシャーシを使ったバンをエントリーしようと思います。
乗用車はフルモノコックボディと前輪駆動が当たり前になってしまいました。
これはちっとも当たり前の話ではありませんでした。大量生産される車に関して言えば、1934年のシトロエン・トラクションアヴォンが口火を切るものだったと、今度の入院中に知りました。
もっとも、一人変わり者あつかいされ続けて、1959年のミニ発売でやっと仲間が出来た訳です。フランス以外で前輪駆動が認知されたのはこの時だとするべきでしょう。
(フルモノコックにリアエンジンと同じぐらい重要です。)
乗用車も、トラクションアヴォン以前には、裸のシャーシで買ってカブリオレにしたりクーペにしたりが、当たり前だったようです。
昔はベアシャーシのまま陸送しているトラックを良く見かけました。
今回の分解写真はまさしく自動車の本質に迫るものだと思います。
ラダーフレームの先頭にラヂエターが付いて、エンジンからデフまでシャフトが通る。
4つのタイヤはそれぞれリーフスプリングにぶら下がる。
自動車とはまさにこういうものだという理解が必要です。