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山岳科学総合研究所ニュースレター/第10号

Mag

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飛曇荘の住人、宗亭さんから信州大学山岳科学総合研究所の機関誌「山岳科学総合研究所ニュースレター」の最新刊、2008年4月/第10号が送られてきた。本号の特集は「上高地談話会(第1回)」で、研究者以外の上高地町会長や松本市安曇支所長が寄稿されている。

本号の表紙の絵は、宗亭さんの山の絵なのだ。

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「大天井(常念山頂から)」と題されたスケッチだ。
宗亭さん本人の小文が添えられている。

「 はじめて常念をみたのは槍から南岳への稜線、同行の大学生から「いい山やで覚えとけよ」といわれた。「北アルプス清掃隊」と自称していたが厚生省の山岳清掃アルバイトだった。乗鞍では郵便局に、新穂高ではN山荘に、そして双六では池畔のテントに寝泊まりして一ヶ月間。夏とはいえ裸足にバスケットシューズだからその装備はたかが知れている。
 山しかなかったが自分の時間はたっぷりあった。乗鞍では天気図の描き方を教わり、新穂高では浴室掃除、双六では小屋の雑用。
 人間嫌いだと思いこんでいたので国有林に入ってからの休日も山に入った。後年、双六小屋を再訪したとき、ゴミ穴掘りの高校生を覚えていてくれた人がいた。

 「山があなたを狂わせましたね」と言われたことがある。あなたも、ですか?」

Posted by 秋山東一 @ April 29, 2008 03:26 AM
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