Silicon wafer | [ Computer , Stationery ] |
・
後に見える iPod touch の話しではない。
その手前の宝石のように銀色に輝く不思議な物の話しなのだ。iPod touch は大きさの定規として登場させたに過ぎないのだ
小さなパゴダのような石の塊なのだ。不揃いな九面を持つ円錐状の、直径80mm, 高さ80mm, 重さ364gという大きさなのだ。そして、その表面には層状の重なりのような模様を見ることができる。
このパゴダ状の物は高純度な珪素(シリコン)でできている。
これは半導体素子を形成して集積回路を作るための silicon wafer シリコンウェハーと呼ばれる薄い円盤状の材料、その製造過程で生まれた廃物なのだ。
ウェハーは高純度のシリコン融液から種結晶を成長させ、それを徐々に上に伸ばして行き、円筒状のシリコンの塊として作り出した物だ。その円筒状の塊、インゴットを1mm程度に切断したものがシリコン・ウェファーなのだ。
その先端部分、シリコン融液から引き上げた大根のシッポ(先端なのに....ではあるが)がこれなのだ。
そのパゴダの底にフェルトを貼って文鎮として使えるようにしたものなのだ。
ずいぶんと昔だが、MyPlace の玉井さんがニューヨークの科学博物館 American Museum of Natural History のミュージアムショップで見つけ、お土産としてくださったのだ。
Posted by 秋山東一 @ November 3, 2007 12:10 AM玉井さん、改めてありがとうございました。
Apple も社名から computer を取ってしまったくらいですから、本社があるクパチーノ一帯がシリコンバレー Silicon Valley の「シリコン」が忘れられてしまいそうですね。ジョブズは Macintosh を作った頃、工場の端から砂 sand を入れると、Mac が端から出てくる自動化工場を語っていた、という話しをどこかで読んだことがあります。
AKiさん、iGaさん
この週末、インターネットのつながらないところにいたので、このエントリーを見落としていました。
自分のやつをどうしたのか憶えていないのですが、手元にないので久しぶりに対面して懐かしく思います。あのころはシリコンというものがどんな形をしているのかを考える好奇心あるいは問題意識さえ持っていませんでした。いまでも同じようなものを作っているのかと思っていましたが、大根の写真は2006とありますから、いまでも同じなんですね。
iGa さん、どうもです。
さすが、検索大王のイガ大王様であらせられますですね。こんな大根本体の写真まで見つけてくださって。
私もこの文鎮を玉井さんから戴きました。
それから数年後、シリコン・ウェファーの製造工程をテレビで見て「あ〜成程!そうなっていたのか!」と納得した次第です。
シッポだけでなく、大根全体の写真がありました。
http://www.eebeat.com/?p=526