| おもてなし | ［ THINK ］ |
私は「おもてなし」なる言葉がきらいだ。
もちろん、おもてなしを受けることは大変好んでおるが、現今の「おもてなし」という言葉を見聞きするのは不快である。現今の「おもてなし」には、なにか媚びているような、小賢しい感じがついてまわるのだ。
いつ頃から、こんなに流行っているんだろ。昔は、こんなに頻繁、簡単に「おもてなし」なんて言葉が聞かれることはなかった。
急に、言っとかなくちゃと思ったのは、「iPhoneのおもてなし.........」なるブログの記事を読んだからだ。そこには「おもてなし（User Experience）」とまで書いてある。そんなことまで「おもてなし」なんて言ってしまうのか..........ちょっとびっくりだ。
今流行りの若い建築家が、しきりと「おもてなしの心」とか言っておった。それが自己の設計メソドとまで言っている様子で、まぁ、どうでもいいけど。「おもてなし」って「お＋もてなし」だが、「もてなし」は「客を、心をこめて応対する」ということだが、それを、そんなに大げさに言うことでもなかろう。
建築設計において「おもてなし」なんて言われることはなかった。言うなれば、ユーザーに対する「設計上の心遣い」というのが適当であろう。
吉村順三の何かの受賞パーティで、来賓の池原義郎早稲田大学名誉教授が挨拶された際、吉村の「設計上の心遣い」について話された。
住宅の設計で暖房のリターン系路をクローゼットをダクトとして使っている話しをされたのだ。そのクローゼットに掛けた外套が暖気で暖まるのを、吉村は意図したものであった。
そのあたりからの「おもてなし」ならば、罪がないというか無難ですが、どうも現今の「おもてなし」は違うと.......睨んでいます。「おもてなし」を User Experience の訳語にまでしようとしているのですから。
Posted by: 秋山東一 @ July 14, 2007 07:13 PM震源地は旅行番組とか旅行雑誌の『一度は泊まりたい老舗旅館特集・若女将の「おもてなし」に○○！！』とか、そんな妄想系のコピーじゃないでしょうか。
Posted by: iGa @ July 14, 2007 04:53 PMおはようございます。
『策謀』...でしょうね（笑）。
日本のみなさんは、まんまとその....に（笑）。
皆さん、どうもです。
この「おもてなし」なる言葉が急に脚光をあびるようになったのは、何か広告代理店風情の策謀ではないかとにらんでいるのですが.........さて、どうでしょ。
あまり他人（ひと）のことはいえませんが、お若い方々と会話をしていると『妙に丁寧』であったり、ときとして『なんという物言い』と思う
ことが最近、多々ありますね...（笑）。『気遣いが足りない』というか、『間が悪い』というか...。
ところで小生は、移住地で敬語（心配りというか）も含めた『バイリンガル』を勉強中です...（笑）。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E5%BC%81
Ａｋｉ先生、ご無沙汰しております。
「おもてなし」･･･私も同感です。
ナンだか、よく聞きますよね。
お店は分かるけど（言葉の中に商売のニオイがあってもまあ、ね）、そこここでやたらに使うのは･･･どうですかね？？
「おもてなし」を受ける方は、ちょっと押し付けっぽく感じることあるじゃないかなぁ･･･。
なんて、思います。
他人事でなく、勘違いしないよう気をつけます。
言葉は軽薄になったのはいつからなんでしょうか。
パソコン、携帯の普及？？
仕事の品格と同じく、心のない言葉は軽薄でしかないですよね。。(^^;;
Aki先生 こんにちはです。
そうですね、「おもてなし」・・少なくとも自身で吐く言葉ではないように思います。
讃岐では88箇所お遍路さんに対しての「おせったい」の精神とよく言われますが、コチラも第三者が語る言葉だと思います。
自分で言った瞬間に薄っぺらなものになってしまうような・・
日本の文化でしょうか・・