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iPhone 衝撃のビジネスモデル

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iPhone 衝撃のビジネスモデル
光文社新書 302

著者: 岡嶋裕史

ISBN: 4334034020
出版: 光文社
定価: 735-円（税込）
MADCONNECTION の五十嵐さんの本書についてのエントリーを読んで、まぁ、読むこともないだろうと思っていたが、6月29日iPhone発売との報道......ついに我慢できず買い求めてしまった。

まぁ、この前もApple本で失敗したことだし、こんな iPhone の実物も見ない時点で出版なんて、便乗商法に違いないと思っていたのだが、これが存外に面白かったのであった。

この手の読書は「ウェブ進化論」以来だが、もう一年も前だったのだ。

目次
第１章：iPhone の衝撃
第２章：Web2.0 の幻
第３章：ユビキタスの挫折
第４章：クール！iPhone のインタフェース
第５章：iPhone が拓く新しいビジネスモデル
まだ見ぬ iPhone だが、その明らかにされた仕様、そのかいま見せられた操作性から本書は書かれている。

Web2.0 というネット社会の将来から現状を概括し、ネットワークや、ユビキタス、インタフェースと言ったハードの面から iPhone の位置付けを探っていく。そして、iPhone のインタフェースの衝撃が、これからのハード・ソフト両面の構造を大きく変える事が結論づけられる。

進化の速い世界の通弊だが、内容を語る言葉がついてこない。従って英語そのもの、片仮名言葉の氾濫なのだが、五十嵐さんのおっしゃる「カタカナによる文字化け」には辟易とする。
iPhone のインタフェースについての表現「....エクスペリエンスをもたらし.....」とあるが、中学生でも知っている experience、経験、体験の意だが、それを片仮名で「エクスペリエンス」というのもどうかと思う。

Web2.0 を心配する前に日本語の方を心配してしまったのだ。

Posted by 秋山東一 @ June 6, 2007 09:06 AM
Comments

iGa さん、どうも。
Web2.0 は今一というか、今二ほども分かっておりませんが、iPhone は誰でも、すぐ分かーる.....というところでありましょう。

Posted by: 秋山東一 @ June 6, 2007 11:12 PM

何となく、Web2.0の批判本を企画していたら、そこにiPhone が発表されて、渡りに舟と飛びついた感じがしないでもないですね。
中村正三郎も取り上げてましたね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/05/1556512

Posted by: iGa @ June 6, 2007 09:42 PM

アプ さん、どうもです。
こんなことを書くと「人の振り見て我が振り直せ」とばかりに、ちょっと自重しますね。まぁ、もっとひどい本もありますから.......。

Posted by: 秋山東一 @ June 6, 2007 07:25 PM

エクスペリエンスと聞くと、
http://www.amazon.co.jp/Jimi-Hendrix-Experience/dp/B00004WKII
を連想してしまいますが（笑、評論に限らず(^^;;、オリジナルなものを作れない人の書に感銘するところは少ないですね。

Posted by: アプ @ June 6, 2007 04:04 PM