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戦前・戦中・戦後

THINK

戦後......といっても、ベトナム戦争後というわけではない、最近の若い世代では、日本がアメリカと戦争したこと自体、「うそーっ.......」となるらしい。

戦後は、第二次世界大戦(1939~1945)の日本の敗戦による終結以後である。その敗戦(日本、日本人にとって敗戦なのだが、何か終戦と呼ばれる)は、1945年8月15日の昭和天皇の玉音放送ということになっており、8月15日は「終戦記念日」というわけだ。
そして、戦前という言葉は真珠湾攻撃によって始まった太平洋戦争開始の1941年以前(1937年から中国とは戦争していたのだが)を指すらしい。

先日の「第四回アースダイビング」の向島「とも」での打上げでの「もんじゃ焼き」について、いろいろ考えさせられたのだ。

MyPlace の「第四回アースダイビング:王子の玉子・むこうじまのもんじゃ-1」のコメントの吉松レポートの感想が気になった。
「.........最後の方で実は「もんじゃ」はちょいと苦手との本音が書かれておりましたね。してすれば、戦前生まれの方々は「もんじゃ」を受付ないのかも知れませんね。.........」とあるのだ。

きっと、吉松翁は戦前生まれと思われるが、1942年生まれの私は戦中ということになる。
異常に偏食気味の私は「もんじゃ焼き」に手をださなかったが、なんでも召し上がる吉松翁が苦手というのは.......、でも分かるのである。
戦中及び、戦後1945年敗戦直後の食糧難の時代の記憶のある者にとって、それを思い起こさせられるものに忌避の気分が出るのである。
私にとって「すいとん」はその一つである。それを思い起こさせる甲州名物の「ほうとう」も私は食べたくない......じゃない、食べない。「もんじゃ焼き」には何か水増しした食べ物という印象が、又、糊を焦がして食するような、あまり積極的に食そうと思えない.....のである。


幼児期の食い物の記憶ぐらい.....と思われるかも知れないが、これは一つのトラウマとなっているのであろう。現今の脳科学の進展は、偏食のメカニズムを明らかにしてくれているのかもしれない。

Posted by 秋山東一 @ December 11, 2006 08:39 AM
Comments

うちの場合、義父は戦後すいとんしか食べられなかったからってことで、うどんこ練り系は嫌がるんですが、義母は戦後すいとんを食べて育ったからと言う理由で(要するにソウルフードなんですね)うどんこ練り系は好物だそうです。
同じモノを同じように食べてもその後の嗜好に与える影響がこんなにも違うのかと。

Posted by: かん @ December 11, 2006 02:54 PM

akiさん、こんにちは。色々なところで好き勝手なことを申しましてスミマセンです。しかし実にタイムリーなエントリーです。実は私達も昨晩同じ話をしていたのですよ。義父(71歳)は下町育ちですが「もんじゃ」は食べません。見るのも嫌な様です。おまけにカボチャやジャガイモも苦手のようです。私の父も(68歳)同じくカボチャやサツマイモは苦手のようです。玄米食が身体に良いよ、と薦めても頑として白米を好みます。仰る通り食糧難時代のトラウマのようですね。現代の子は「もんじゃ」はもちろん「すいとん」や「ほうとう」も大好きですよ。ジャンクフードよりずーっと身体に良いですしね。幼児期の食物…大切ですね。今度「akiさんトラウマ改善ツアー」として馬を食べるのではなく「すいとん」「ほうとう」をご一緒に食しましょう(^^;

Posted by: yukiりん @ December 11, 2006 02:36 PM

 戦中の「衣食」について、とくに「食」については戦後61年
を経過した「いま」も深い傷跡を残しているように思います。
 帰京の折、母親の「食事」や「ドラマ」を見ているときに、
でてくる会話から、それを感じます。
 「すいとん」「さつまいも」「みずがゆ」...。
 1965、レッキトシタ戦後昭和生まれですが、僕ら世代の
「親」が生きているうちに後世に伝えられるよう、しっかり
学び伝えていきたいと思いました...。

Posted by: たかさん @ December 11, 2006 01:46 PM