広島電鉄 651号 | [ Hiroshima , TRANSPORT ] |
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広島のエヌテック住建の佐々木君が一ヶ月前に来られた時、お土産にいただいた。
チンチン電車型のブリキ缶に入ったクッキー......じゃなくて、クッキーが入ったチンチン電車型のブリキ缶をいただいたのだ。
でも、このクッキー缶のチンチン電車はただものではないのだ。広島電鉄の1942年製の650型の651号車、まだ現役で活躍しているそうだが、1945(昭和20)年8月6日、原子爆弾投下のその日、広島市内で被爆したチンチン電車なのだ。
その時、現役だった650型は651~655号車の5輌、その全てが被爆したが、修理改修されて復活した。今もって、651,2号車の二輌は現役とのことだ。路面電車の博物館とまで言われるほど多種大量の電車を保有するのが広島電鉄なのだ。
「都会とは」なんてエントリーで「都会の条件に地下鉄・路面電車の存在」を上げたが、広島の路面電車は、そんな歴史を背負っていたのだ。戦時中、市内の交通機関として多くの利用者があり、被爆時、運転手、車掌の多くが女学生だったとのこと、その悲惨さを想像する。
そうそう、ビスケットはアーモンドビスケット、厚焼きの素朴な風合いのビスケット、美味しいぞ。
バッケンモーツアルト製、広島のことにうといのだが、なかなかのお菓子屋さんとみた。
この何年かで地方都市の路面電車もずいぶんしゃれたデザインを施していますが、その殆どがどうも町に馴染んでなく、車輌としては浮いている存在のものが多いですね。公共デザインには現代知性と共に、その土地の風土・風景を認識して取り掛からないと、スタイリング至上主義の結果、あとで取り返しのつかないことになってしまいますが・・・。
Posted by: alpshima @ August 6, 2006 04:37 PM先生、いつもお世話様になっております。
今日は原爆の日です。
広島ではテレビから8時15分に鐘の音が流れ、私も犠牲になられた昔の先輩に思いを馳せつつ(ちょっと)黙祷しました。
しかし、こんなお土産が売っていたなんて知りませんでした!
まさか、中のクッキーも電車型ですか?
私だったらチョイスしないお土産品です。
さすがはマニアックなS。