JOS 430C | [ CYCLE , Light ] |
昔、1960年代のことだが、JOS のこの小さなライトは、Daniel REBOUR ダニエル・ルブールの絵によって初めて知ったのであった。
ルネ・エルスのランドナーの前キャリアから突き出た細いパイプの先端のライトは、誰でも魅了されたであろう。他の自転車部品ならば似たような物はいくらでもあっても、このライトだけはどこにも似た形の物はないのであった。
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いつ頃だったか、JOS 430C,431C を一個ずつを手に入れた。荻窪の太宰さんのパーターソンズハウスでであった。
直径43mmの小さなもの、ツバのついたアルミ製のボディに、真ん中がレンズになった透明プラスチックの組み合わせだ。
両方とも取り付けブラケットと一体、ルネ・エルスのチューブの先に付いているのはメーカーの特製の物なんであろう。430C はこのようにキャリアにぶら下げるタイプ、431C はマッドガードの先端に付けるタイプである。両方とも配線ケーブルの処理ができているのが、なかなか気が利いている。
この 430C はキャリアの左側に付ける形をしていて、左側通行向きではない。マッドガードの先端に付ける 431C の方が実用的といえるものであった。附属していた電球は黄色い物で、いかにもフランスと思ったものである。
● aki's STOCKTAKING: JOS eclairages
aneppe さん、どうもです。
ほんと、わーー!!!! としか言いようのない世界がここにあります。この小さなたかだか43mmの口径の自転車のライトですが、深い深い世界、あなたが入ってはいけない(それは病気です)世界があるのです。
kazuhiko さん、どうもです。
写真、お気づきになり......ましたですか。ブツを針金の先端に固定して白バックの前で撮影、針金はアプリケーションで消したものです。
JOSのこのタイプ:43㎜径は他人の自転車に付いているのしか眺めたことが無くて、たいがいルネルス式にフロントキャリアにパイプで直付になっていました。ある日この430c現物を秋山さんに見せてもらって、納得しました!。あのキャリア直付はこの形(ぶら下がり型とでも)が原型でそれをフランスのアルチザンはあのようにデザインしたんだと。
直付でなくてもブラケットアームにはきちんと電線コード用の穴も開いていて、後のバルブ蓋のローレットも、気配りとも言うべき設計ですよね。
それにしてもこの写真は宙に浮いているようで、すごいなー。
Posted by: kazuhiko @ April 11, 2006 10:13 AMalpshima さん、どうもです。
板倉さんに戒められ......よく分かります。そういう見識をお持ちの方であらせられましたですね。私も、650B が欲しいなんて言っていたら、3/8 でいいのだと言われ、「君、旅行中にタイヤがバーストしても替わりはないんだよ」と言われてしまいました。子供の時は分からないけれど、大人になって.....なんて感じています。
秋山さん、このライト、お持ちでしたか!。
私も東京サイクリングセンターで実物をこの目で見て、
あまりの可愛らしさに仰天しましたが、当時の板倉修社長に戒められ、購入をあきらめました。その照度の低さが実用的ではないという理由でした。それと、このライトを購入すると、フロントバッグキャリア・電線のシステム一式を作り代えることとなり、かなりのお金がかかるということでした。
太宰さんのお店も荻窪の良い立地の所にあって、よくお邪魔しました。ご存知のように無口な方でしたから、あまり長居はしないよう、気をつけていました。ここで買ったグリース、オイルの類は優れていて一式買い揃えた、間抜けな思い出があります。