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シモキタらしさを守り育てる

Event , THINK

shimokita060409_0.jpg下北駅前開発について、市民と専門家が協働する「シャレットワークショップ」の場で地区計画の代替案を策定されていた。

昨日、4月9日(日)午後2:00から、その成果を公開発表するシンポジウムが開かれた。

下北沢シンポジウムVol.2
「シモキタらしさを守り育てる」
—シャレットワークショップによる地区計画代替案の発表と、専門家による緊急アピール—

日時:2006年4月9日(日)14:00〜17:00
場所:代沢小学校体育館 map_2.gif
主催:下北沢フォーラム (http://shimokitazawa-forum.net/

現在、世田谷区下北沢駅周辺地区では、小田急線の地下化、都市計画道路の事業化、地区計画の策定など、大きく街の構造が変わろうとしています。
ヒューマンな街のスケール、個性ある店舗の集積、路地による回遊性、音楽や演劇の文化など、下北沢が持つユニークな魅力については、2005年7月に開催された1回目のシンポジウムで確認を行いました。
その後、北沢2丁目地区を中心に約3000名の住民に対しアンケート調査を実施し、約1200 名の回答者のうち約60%の方々がこれらの計画を見直すべきであるとの意見を表明していることが分かりました。現在、市民と専門家が協働する「シャレットワークショップ」の場で地区計画の代替案を策定しています。
本シンポジウムでは、この成果を公開発表し、多くの市民の方々と専門家の方々からご意見を伺い、
今後の街づくりのありかたについて、話し合いたいと思います。
ご関心のある方は、ぜひご参加下さい。


二瓶正史氏(建築家・法政大学講師) の司会によって定刻にシンポジウムが開始された。

一部:シャレットワークショップによる地区計画代替案の発表

下北沢フォーラム代表の小林正美氏(明治大学教授)によって、下北沢の歴史、及び現況分析、行政側の計画、それによる未来のシミュレーションがプレゼンテーションされた。その後、市民アンケートの結果の公表、今までの、歴代、下北沢代替案の解説が行われ、市民と専門家が協働する「シャレットワークショップ」の場で地区計画の代替案が発表された。

二部:専門家を交えた意見交換と緊急アピール

[参加専門家]
青木 仁 (東京電力技術開発研究所)
大方潤一郎(東京大学教授)
加藤 源 (都市プランナー)
加藤仁美 (東海大学教授)
木下 勇 (千葉大学教授)
倉田直道 (工学院大学教授)
小浪博英 (東京女学館大学教授)
蓑原 敬 (都市プランナー)
小林正美 (明治大学教授)
小林博人 (慶応義塾大学助教授)
司波 廣 (都市計画コンサルタント)
陣内秀信 (法政大学教授)
高見沢邦郎(前首都大学東京教授)
中井検裕 (東京工業大学教授)
福川裕一 (千葉大学教授)

壇上に並んだ十五人の専門家による、代替案についてのコメント、参加者との一問一答が行われた。その後、「下北沢の街づくりに重大な関心を寄せる専門家の集い」の緊急アピールが代表署名人の蓑原敬氏(都市プランナー)によって読み上げられ、拍手をもって採択された。

 


「シャレット Chariot 」とはフランス語で「荷車」のことだが、昔、エコール・デ・ボザールの学生が卒業制作の締切りの時、荷車に作品をのせて学校にかけこんだという話から、専門家たちが大急ぎで計画案を、市民の前で作り上げることをいうのだそうだ。大勢の専門家の皆さんが慌てて集合という感じである。


建築士kenzoさんのブログ「シモキタな日々」に詳細なレポートがある。

シモキタな日々:■“Save the 下北沢”での活動
シモキタな日々:■都市計画

Posted by 秋山東一 @ April 10, 2006 09:24 AM
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