SONY /ウォークマンAシリーズ | [ TOOLS ] |
iPod nano の発表に合わせたたかのように、9月7日に発表された「ウォークマンAシリーズ 」が、11月19日に発売される。
発表してから発売までのたった二ヶ月の間だが、10月12日、Apple は New iPod を発表、Video iPod という新しいコンセプトを登場させ、同日、 iTuneMS でのビデオのネット発売へと歩を進めた。
そんなこんな、もう時代遅れのような気もする「ウォークマンAシリーズ 」である。
量販店には予約を即するかのような、19日発売の実物見本がおかれている。
実物を見るのは初めてだが、なんとも時代遅れというのか、何をデザインしたのか分からないものであった。
ハードディスクタイプ「NW-A3000」「NW-A1000」は、どうみても「白金懐炉(ハクキンカイロ)」に見えるのだ。フラッシュメモリタイプ「NW-A608」「NW-A607」「NW-A605」は、どうみても「使い捨てライター」にしか見えないのだ。そんなデザインが、到底、皆に喜ばれるものとは思えない。
おりしも、「BCNランキング」によれば、アップル社は11月16日、日本の携帯オーディオ市場で販売台数シェアが約6割に達したと発表した。2位のソニーはこれまでかろうじて販売台数の2桁を維持してきたが、直近では9.7%と1桁台に後退しているそうだ。そんな状況を、この「白金懐炉」「使い捨てライター」で挽回できるとは思えないのだ。
asahi.com によれば、ソニーの新ウォークマンの発表と iPod nano の「発表同時発売」が重なったことについて、同社幹部からは「アップルに事前に情報が漏れた」とか言っているそうだ。同じレベルで勝負しているならともかく、一周遅れではそれどころはないだろう、という所じゃないかな。
Apple の一人勝ちが望ましいとは思えない。選択肢がない世界はどうしても驕りが生じる。ソニーに期待したいと思うのだが。
トラックバックいただいたブログ「若旦那の独り言」のエントリー「iPodとWalkman Aを分けるもの」で、19日に販売されたソニーのウォークマンAシリーズが酷いことになっているらしい事を知った。特に iTunes にあたる CONNECT Player(発表の時からパクリとまで言われているが)は酷いものらしい。どこかの評価で "crap" とか、こんなんで大丈夫なのかなぁ。
販促用に立ち上げたブログ「ウォークマン体験日記 ★カワイイ★のがいいの!」も、一つのエントリーに430個ものコメントをくらい、閉鎖してしまったとのことだ。
● Walkman A シリーズについての噂をまとめてみる。
電車で、前のつり革につかまっている人がフラッシュメモリタイプを使っていて、
目の前でじっくり見てはじめて、
ソニーのウォークマンの、随分前のバージョンで
イヤフォンについているコントローラーが
デザインリソースなのだろうと思い当たりました。
いっそ円柱にしてしまえばよかったのに。
そういう意味では以前のウォークマンの血を引いているのだけれど、
ハードディスクタイプを店頭で初めて見た時、
やっぱり白金カイロを思いました。
世代的なものがあるかもしれないけれど
アレは失敗だわね。軽快さが皆無だし。
i-Podがあるからこそ、近づかないよう
一生懸命逃げている気がします。
携帯電話のデザインとか、i-Pod的なニオイは
あちこちに見られますね。
新しい発想って、むずかしいのね。
raizo さん、どうもです。いつも now and then に触発されています。
ソニーには頑張ってもらわにゃと、すごく思います。ソニーのデザインチームって自動車のスタイリストみたいになっちゃったんじゃないかと思っています。まだ、世の中、どんな形がよいのか分からない、そんなゼロから構築する世界が分かっていないのです。
iPodって、これが iPod だって顔で己を主張しています。ちょっと寄り道のデザインだった iPod mini も、自己のアイデンティティに不要になれば簡単に捨ててしまいます。
ソニーにはジョブズが必要なのです。あるいはジョブズ的な何かが必要なのです、なんて思っています。
Posted by: 秋山東一 @ November 18, 2005 12:12 AMトラックバックありがとうございます。
私はウォークマンAシリーズの「色」が疑問でした。
VAIOカラーということで紫にしたのかもしれませんが、
かなり好みが別れる色ではないかと思います。
個人的には、機能以前にこの色を見て「ダメだな」と感じました。
今までいいものもたくさんつくってきたのですから、
ソニーのデザインチームにももう少し頑張って欲しいと思います。
iTMS-Japanにソニー・ミュージックエンタテイメントの楽曲を提供してもらう交渉も、ソニーがこうもダッチロールを続けていると進捗しないでしょうね。
ソニーBMGのコピー防止機能付きCDがウィルス紛いの悪さをする件とか、最近のソニーは利権にしがみついているとしか思えない行動が目立ちますね。不買運動が起こる前になんとかしなくちゃいけませんね。